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ケンタウルス族を語る。

トップページ太陽系の目次>太陽系小天体[SSSB]>ケンタウルス族

ケンタウルス族とは

太陽系内には、惑星よりもはるかに小さい小惑星が無数に存在する。
小惑星は主に、火星木星メインベルト、および海王星以遠のカイパーベルトに存在する。



小惑星のすべてが、カイパーベルトメインベルトに属するのではない。
中には、カイパーベルトメインベルトに属さず太陽を回る一群もいる。



木星から海王星の間に存在する小惑星の一群をケンタウルス族と総称する。



「ケンタウルス」はギリシア神話に登場する半人半馬ケンタウロス族に由来する。
ケンタウルス族に属する天体には、ギリシア神話中のケンタウロス族の人物名が命名される。




ケンタウルス族の特色

海王星の引力の影響でカイパーベルトから内側へ弾き出された天体が、ケンタウルス族である。



ケンタウルス族の軌道は、巨大惑星と共鳴していないので、非常に不安定である。
数百万年から数千万年の間に軌道を離れ、短期彗星へと変貌すると考えられている。
カイパーベルトは短期彗星の巣であるが、ケンタウルス族を経て短期彗星となるのである。



カイパーベルト天体太陽から遠方にあるため、ガス成分が揮発することなく凍りついた天体である。
まさに、彗星の核そのものなのだ。




ケンタウルス族の発見

ケンタウルス族の第一号は1977年に発見されたキロンである。
キロンは発見当初、小惑星と認識されていたが、太陽に接近するにつれ彗星として振舞うようになった。
熱でガスが揮発し、彗星特有のコマが生じたのである。


これをきっかけとした以後の研究から、小惑星彗星には本質的な差はないと考えられるようになった。
なお、キロンは小惑星としては「2060」を、彗星としては「95P」を与えられている。


ケンタウルス族と衛星

ケンタウルス族には、公転しているうちに、惑星の引力に捕捉されて衛星になったものがある。

土星の衛星フェーベ海王星トリトンなどは、惑星の引力によって捕獲されたケンタウルス族とする説が有力である。

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参考文献・サイト

Centaur (planetoid)
Kuiper Belt Page

2008/09/07



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