カンブリア紀を語る。
カンブリア紀とは
カンブリア紀の特色
古生代はカンブリア紀から始まる。
エディアカラ紀(原生代のラスト)とオリドビス紀の間に相当する。
カンブリア紀の様子
出展:A Review of the Universe
カンブリア紀は、約5億4500万年前に始まり、約5億500万年前まで続く。
生物の多様性が突如として増大した時代である。
カンブリア紀の名称の由来
カンブリアとはウェールズ地方の古い名称である。
19世紀に地質学者のセジウィックが、ウェールズでこの時代の地層を確認した。
このため、カンブリア紀という名称が与えられた。
カンブリア紀の気候と環境
原生代末期、超大陸ロディニアが分裂し、ゴンドワナ大陸、シベリア大陸、ローレンシア大陸、バルティカ大陸が生成した。
これらの大陸は主に、南半球に分布した。
カンブリア紀には、南北極には陸地がなかった。
原生代末期やオルドビス紀は寒冷であったが、その間にあるカンブリア紀の気候は温暖だった。
カンブリア紀の陸地に氷河があった証拠は見つかっていない。
カンブリア紀は温暖であったため、海面が上昇した。
このため浅瀬が広がり、バルティカ大陸の多くは水面下になった。
この影響で三葉虫など新しい形態の生物が急激に発達した。
これをカンブリア爆発という。
海中の酸素濃度がかなり高くなってきたこともカンブリア紀の生物の大型化の一因と考えられている。
カンブリア紀の語源になったウェールズは南極の近くにあった。
カンブリア紀の大陸
出展:Mollewide Plate Tectonic Maps
カンブリア紀の生物
目を持った生物がはじめて出現した。
三葉虫等の節足動物、藻類が繁栄した。
カンブリア紀末の大量絶滅
カンブリア紀末に小規模な大量絶滅が起こった。
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参考文献・サイト
S.C.モリス「カンブリア紀の怪物たち」講談社現代新書,1997
Fossil Museum:The Cambrian Explosion
UCMP:The Cambrian Period
2008/03/23