先カンブリア代を語る。
先カンブリア代とは
地球が誕生してから、カンブリア時代に入る直前までを先カンブリア代という。
先カンブリア時代は化石がほとんど見つかっていない。
これに対し、化石が顕著となるカンブリア時代以後を顕生代と呼ぶ。
区分 | 始まり | ||
顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 260万年前 |
新第三紀 | 2300万年前 | ||
古第三紀 | 6600万年前 | ||
中生代 | 白亜紀 | 1億4500万年前 | |
ジュラ紀 | 2億年前 | ||
三畳紀 | 2億5100万年前 | ||
古生代 | ペルム紀 | 2億9900万年前 | |
石炭紀 | 3億5900万年前 | ||
デボン紀 | 4億1600万年前 | ||
シルル紀 | 4億4400万年前 | ||
オルドビス紀 | 4億8800万年前 | ||
カンブリア紀 | 5億4200万年前 | ||
先カンブリア時代 | 原生代 | 25億年前 | |
始生代 | 38億年前 | ||
冥王代 | 46億年前 |
顕生代は、化石によって時代を区分している。
しかし、先カンブリア時代は化石で区分することができないので、おおざっぱに原生代、始生代、冥王代に区分されている。
先カンブリア代は次のような特色を持つ時代である。
- 微惑星が合体し地球が誕生した
- マグマオーシャンができ、層構造が作られた
- 海洋と原始の大気が誕生した
- 光合成生物が出現し、海中・大気中の酸素が増加した
- エディアカラ生物群が繁栄した
地球は、太陽系とともに、46億年前に誕生した。
誕生後まもない地球は、高熱のためドロドロの火の玉であった。
これをマグマオーシャンという。
鉄、ニッケル等の重い金属は沈み核となった。
軽い物質は浮かびあがった。
こうして、地殻・マントル・核という層構造が作られた。
マグマオーシャンからは、水蒸気、二酸化炭素、窒素が放出され、原始の大気になった。
地球全体が冷えてくると、大気中の水分が雨になって降り海になった。
海中で生命が誕生し、やがて光合成を行うシアノバクテリアが繁殖した。
光合成によって海中に供給された酸素が、溶けていた鉄イオンと結合し、酸化鉄となって堆積した。
これが縞状鉄鉱層である。
7〜8億年前は地球全体が寒冷化し、海洋もすべて凍結した。
この状態をスノーボールアースという。
スノーボールアースが終わると、殻のない大型の無脊椎生物が出現した。
これがエディアカラ生物群である。
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参考文献・サイト
2008/02/24