うさぎ座を語る。
うさぎ座は、冬の星座である。
オリオン座の足元でうづくまっている星座だ。
オリオン座の真下にあるため、明るい星が少ない割りには見つけやすい。
うさぎ座は、トレミーの48星座の一つでもある。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。
しかし、18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座がラカイユによって分割された。
うさぎ座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。
うさぎ座の主な恒星
うさぎ座α [α Lep]
うさぎ座で最も明るい恒星である。
太陽系から1283光年の距離にあるF型星である。
うさぎ座β [β Lep]
うさぎ座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から159光年の距離にあるG型星である。
ニハルという固有名を持つ。
うさぎ座ε [ε Lep]
うさぎ座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から227光年の距離にあるK型星である。
うさぎ座の主な星雲・星団
M79
うさぎ座の球状星団M79
出典:SDES:Messier 79
太陽系から4万光年、銀河系の中心から6万光年離れている。
直径は118光年であるが、わずかに歪んでいる。
M79は、銀河系に所属する球状星団であるが、元々はおおいぬ座矮小銀河に所属していた。
おおいぬ座矮小銀河は、現在、銀河系に吸収されつつある。
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IC418
IC418は、うさぎ座の惑星状星雲である。
うさぎ座の惑星状星雲IC418
出典:IC 418: The Spirograph Nebula
1891年にフレミングによって発見された。
太陽系からの距離は7460光年である。
ほんの数千年前は赤色巨星であった。
できたての惑星状星雲のため、直径は0.3光年しかない。
中心の白色矮星は、元々赤色巨星の核であった。
うさぎ座のその他の天体
うさぎ座R [R Lep]
エリダヌス座との境界近くにあるミラ型の変光星である。
赤い色が強いことから「ハインドの深紅の星」とも呼ばれている。
ハインドとは、この星を発見した人物の名である。
グリーゼ229 [Gl 229]
グリーゼ229は太陽系から19光年先にある赤色矮星である。
閃光星でもある。
グリーゼ229の伴星グリーゼ229 bは、褐色矮星である。
HD33283
HD33283は太陽系から283光年先にあるG型星である。
太陽系外惑星を持つ。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
SolStation
BBC:Constellations
2008/05/13
2010/09/22