ほうおう座を語る。
ほうおう座は、南天の星座である。
日本からは、ほとんど見ることができない。
ほうおう座は、南半球を航海したケイセルとハウトマンによってもたらされた12星座の中の一つである。
「ほうおう」は鳳凰のことである。
ほうおう座を含む12星座は、プランシウスの星図に登場し(1598年)、その後バイエルのウラノメトリアに収録された(1603年)。
ほうおう座の設定者はバイエルになっている。
また、12星座はすべて現在の88星座に引き継がれている。
ほうおう座の恒星
ほうおう座α [α Phe]
ほうおう座で最も明るい恒星である。
太陽系から77光年の距離にあるK型星である。
ほうおう座β [β Phe]
ほうおう座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から198光年の距離にあるG型星である。
ほうおう座γ [γ Phe]
ほうおう座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から234光年の距離にあるK型星である。
ほうおう座の流星群
ほうおう座流星群
1956年に発見された流星群である。
ピークは12月5日であったが、11月29日から12月9日の間に出現した。
このとき、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカで1時間あたり100個程度の出現が観測された。
たまたま、目的地に向かう途中であった南極観測船・宗谷の隊員もこの流星群を目撃したという。
ほうおう座流星群の母天体は、1819年に一度だけ出現したブランペン彗星であったことが確実視されている。
このときの出現以来、ほうおう座流星群は出現していない。
なお、2003年に発見されたアモール群小惑星2003 WY25が、ブランペン彗星と同一天体であることが確認された。
ほうおう座7月群
7月9日から7月17日の間に出現する。
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参考文献・サイト
長沢工「流星と流星群」地人書館,1997
Constellations
Star Tales
2008/05/25