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フラムスティード番号を語る。

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フラムスティード番号とは

ジョン・フラムステイードが恒星に付けた番号をフラムスティード番号という。
「はくちょう座61番星」などという番号がフラムスティード番号だ。



バイエル符号が、恒星の明るさを根拠にして割り振られているが、フラムスティード番号は明るさは関係ない。
星座の中で、恒星を西側から順次、1、2、3、4・・・・と番号を与えているのである。



フラムスティード番号は、バイエル符号とは独立している。
このため、明るい恒星は、バイエル符号とフラムスティード番号の両方を持つケースが多い。
例えば、ベテルギウスは、「オリオン座のα星」であると同時に「オリオン座の58番星」でもある。



フラムスティード番号とバイエル符号の両方を持つ恒星は、バイエル符号が優先されて呼ばれる場合が多い。
バイエル符号を持たない恒星は、フラムスティード番号で呼ばれている。



バイエル符号が全天の恒星をカバーしているのに対し、フラムスティード番号は南天をカバーしていない。
フラムスティード番号が与えられている恒星は、2554個ある。
肉眼で観測可能な恒星は、全天で約6000個あるので、約4割の恒星がフラムスティード番号を持つことになる。




フラムスティードとは何者か?

海上で緯度を知るのは比較的簡単である。
しかし、経度を知るのは難しい。



英国は、海洋貿易や海軍を増強するために、船上で経度を知るの方法の開発が必要であると考えた。
このため、国王チャールズ2世の命によってグリニッジに王立天文台が建設されたのだ。
その後、国際的な取り決めによって、グリニッジに経度0度が設定されることになった。



ジョン・フラムステイードは、グリニッジ天文台の初代天文台長である。
フラムステイードの行った恒星の位置の測定は精密であった。
一世代前のブラーヘの残した観測精度は1分であったが、フラムステイードの観測精度は1秒になった。



グリニッジで観測したために、フラムスティード番号は南天をカバーしていないのだ。



フラムステイードは生来の気難しさがあった。
このためニュートンとは不仲であった。




おうし座34番星

天王星はウイリアム・ハーシェルによって発見された。

しかし、それ以前にフラムスティードは、天王星を見つけているが、それを惑星であるとは認識できなかった。

てっきり恒星だと思い込んだフラムスティードは、天王星をおうし座34番星として記録した。
このため、おうし座では34番星は欠番になっている。



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参考文献・サイト

桜井邦朋「天文学史」ちくま学芸文庫,2007
Flamsteed designation

2008/02/24
2009/08/29



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