球状星団と散開星団の違いは?
球状星団と散開星団
星団には、球状星団と散開星団の二種類がある。
同じ星団でありながら、球状星団と散開星団は年齢も分布もまったく違う。
球状星団は古い星で構成され、銀河を取り囲んでいる。
一方で、散開星団は若い星の集団で銀河の円盤面に集中している。散開星団は生まれたばかりの若い星の集まりなのだ。
古い恒星の集団:球状星団
100光年程度の範囲に数十万個の恒星がひしめきあっている星団が球状星団だ。
非常に密度が高いため、恒星を束縛する重力は強力である。
球状星団は銀河系の周囲を包むように分布している。
銀河系の円盤部(ディスク)には存在しない。
銀河系を周囲から包みこむ領域をハローという。
球状星団はハローに分布しているのである。
バルジにも球状星団が分布している。
ハローの球状星団は金属が少なく、バルジの球状星団には金属が多い。
現在までのところ、銀河系の周囲には約150個の球状星団が確認されている。
若い恒星の集団:散開星団
同じガス星雲から同時に誕生し、ある程度まとまっている星の集団を散開星団という。
誕生後間もないので、散開星団を構成する星はみな若い。
散開星団は恒星を生み出したガスに包まれている場合が多い。
プレアデス星団(M45)がその例である。
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参考文献・サイト
2009/04/19
2016/04/07