かに座を語る。
かに座は、春の星座である。
黄道十二星座の一つで、ふたご座と しし座の間にある。
特に春先に見やすい。
ヘラクレス(ヘルクレス座)がヒュドラ(うみへび座)と戦ったとき、女神ヘラは巨大な蟹を送りヒュドラを援護させた。
かに座は、この巨大な蟹に由来する星座だ。
かに座は、トレミーの48星座の一つでもある。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。
しかし、18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座がラカイユによって分割された。
かに座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。
かに座の恒星
かに座β [β Cnc]
かに座で最も明るい恒星である。
太陽系から290光年の距離にあるK型星である。
かに座δ [δ Cnc]
かに座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から136光年の距離にあるK型星である。
かに座ι [ι Cnc]
かに座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から298光年の距離にあるG型星である。
かに座α [α Cnc]
かに座αは、太陽系から174光年の距離にあるA型星である。
11等級の伴星を持っている。
かに座の主な星雲・星団
M44(プレセペ星団)
M44(プレセペ星団)は散開星団である。
プレセペとはラテン語で「飼い葉桶」の意味である。
これは、古くからこの星団が、飼い葉桶に見立てられていたこのに由来する。
英語圏では「蜂の巣星団」と呼ぶ。
1000個程度の星で構成されるが、そのうちの68%が赤色矮星だ。
K型、G型、F型星が30%を占め、残りの2%がA型星である。
その他、11個の白色矮星が確認されている。
年齢は約7億3000万年、
太陽系からの距離は577光年と見積もられている。
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M67
M67は散開星団である。
30億年〜50億年の年齢と見積もられている。
散開星団としては古い部類だ。
M67の中には、青く若い恒星が30個ほど含まれている。
この30個に関する起源は分かっていない。
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かに座の流星群
かに座δ群
12月14日から2月14日の期間に出現する。
かに座のその他の天体
かに座55番星[55 Cnc]
かに座55番星は、太陽系から41光年の距離にある連星だ。
かに座55番星A(主系列星)と、かに座55番星B(赤色矮星)が、1000天文単位離れて回りあっている。
かに座55番星Aの周囲には、5つの太陽系外惑星が確認されている。
かに座DX [DX Cnc]
かに座DXは太陽系から11.8光年の距離にある赤色矮星である。
質量は太陽の8.7%しかない。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
SolStation.com
SDES:Messier 67
SDES:Messier 44
2008/05/06
2009/10/16