くじゃく座を語る。
くじゃく座は、南天の星座である。
日本からは、非常に見にくい。
天の南極があるはちぶんぎ座に隣接していることから、くじゃく座がいかに南にあるかが分かる。
くじゃく座は、南半球を航海したケイセルとハウトマンによってもたらされた12星座の中の一つである。
鳥類の孔雀(クジャク)を表現した星座である。
くじゃく座を含む12星座は、プランシウスの星図に登場し(1598年)、その後バイエルのウラノメトリアに収録された(1603年)。
くじゃく座の設定者はバイエルになっている。
また、12星座はすべて現在の88星座に引き継がれている。
くじゃく座の主な恒星
くじゃく座α [α Pav]
くじゃく座で最も明るい恒星である。
太陽系から183光年の距離にあるB型星である。
くじゃく座β [β Pav]
くじゃく座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から137光年の距離にあるA型星である。
くじゃく座δ[δ Pav]
太陽系から約20光年の距離にあるG型の恒星である。
太陽に類似しているが、太陽よりも少し進化している。
現在のところ、惑星系は発見されていないが、スペクトル分析から惑星の存在が示唆されている。
くじゃく座の星雲・星団
NGC6744
NGC6744は、2500万光年離れた、くじゃく座の銀河系外星雲である。
伴銀河が確認されている。
NGC6752
NGC6752は、くじゃく座にある球状星団である。
NGC6782
NGC6782は、くじゃく座の銀河系外星雲である。
くじゃく座の銀河系外星雲NGC6782
出典:The Galactic Ring of NGC 6782
直径は8000光年、銀河系からの距離は1億8000万光年である。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
SolStation.com:Delta Pavonis
BBC:Constellations
2008/05/26
2010/09/25