ろくぶんぎ座を語る。
ろくぶんぎ座は、しし座とうみへび座にはさまれた春の星座である。
最も明るい星で4.5等であるため、あまり目立たない。
「ろくぶんぎ」とは、天体の位置を測定する器具「六分儀」のことである。
ろくぶんぎ座は、ポーランドの天文学者ヘヴェリウスによって設定された10星座のうちの一つである。
10星座のうち、ろくぶんぎ座を含む7星座が現在の88星座に引き継がれている。
ヘヴェリウスは、六分儀を使用して精度の高い観測を行った。
ヘヴェリウスは使用した六分儀をろくぶんぎ座として設定したのである。
なお、この六分儀は観測所の火事によって焼失した。
ろくぶんぎ座の恒星
ろくぶんぎ座α [α Sex]
ろくぶんぎ座で最も明るい恒星である。
太陽系から287光年の距離にあるA型星である。
ろくぶんぎ座γ [γ Sex]
ろくぶんぎ座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から261光年の距離にあるA型星である。
ろくぶんぎ座β [β Sex]
ろくぶんぎ座で3番目に明るい恒星である。
5等から5.1等まで変光する。
太陽系から345光年の距離にあるB型星である。
ろくぶんぎ座の星雲・星団
NGC3115
ウィリアム・ハーシェルによって発見されたレンズ状銀河である。
太陽の20億倍の質量を持つ巨大ブラックホールがある。
ろくぶんぎ座流星群
ろくぶんぎ座流星群は、ろくぶんぎ座に輻射点を持つ流星群である。
ピークは毎年9月29から10月4日の間に訪れる。
ろくぶんぎ座流星群は、昼間の群のため、電波による観測が主である。
ろくぶんぎ座のその他の天体
LHS292
太陽系から14.8光年の距離にある赤色矮星である。
閃光星であるため、突然増光する。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
Meteor Showers Online
SDES
2008/05/04