ろ座を語る。

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ろ座は、秋の星座である。
「ろ」は「炉」のことである。

ろ座の設定者はラカイユである。
1751年から52年にかけてラカイユは、喜望峰に滞在し南天の恒星や星雲・星団を観測した。
このときラカイユは14の星座を新設した。
ろ座はそのときの一つである。

ろ座
出展：IAU

ラカイユは、当初、星図の中でろ座を「蒸留するための炉」として設定した。
この星図がラテン語に約されるときに「化学炉」になった。

さらにボーデが、星図の中で、化学実験器具を表現する星座にした。

ろ座は、最も明るい星でも4等級であるため、非常に目立たない。
エリダヌス座に、取り巻かれるように存在している。

ろ座の主な恒星

ろ座α [α For]

ろ座で最も明るい恒星が ろ座αだ。
太陽系から46光年の距離にあるF型星である。

ろ座β [β For]

ろ座βは ろ座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から169光年の距離にあるG型星である。

ろ座の主な星雲・星団

ろ座にはメシエ天体がない。
いくつかのNGC天体があるが、どれも暗いものばかりだ。

NGC1097

NGC1097は、ろ座の銀河系外星雲である。

銀河系からの距離は5000万光年だ。

NGC1316

NGC1350は、ろ座の銀河系外星雲である。

銀河系からの距離は7500万光年だ。

直径は6万光年である。

NGC1350

NGC1350は、ろ座の銀河系外星雲である。

銀河系からの距離は8500万光年だ。

直径は13万光年である。

NGC1365

NGC1365は、ろ座の銀河系外星雲である。

直径20万光年の棒渦巻き銀河だ。

銀河系から6000万光年の距離にある。

NGC1427A

NGC1427Aは、ろ座の銀河系外星雲である。

2万光年くらいのサイズでしかない。

銀河系から6200万光年の距離にある。

ろ座には、その他に次の銀河系外星雲がある。

• NGC1380
• NGC1381
• NGC1398
• NGC1399
• NGC1404
• NGC1427

ろ座銀河団

ろ座には、ろ座銀河団がある。
ろ座銀河団は、6200万光年の距離にある銀河団である。
1億光年以内にある銀河団としては、おとめ座銀河団に次いで二番目に規模が大きい。

ろ座銀河団とエリダヌス座銀河団は隣接して見えるが、実際に両者は2000万光年離れている。

ろ座矮小銀河

ろ座矮小銀河は、ろ座銀河団ではなく局部銀河群に属する矮小銀河である。
ろ座矮小銀河は、我々の銀河系の衛星銀河でもある。

ろ座矮小銀河は、周囲に6個の球状星団を伴っている。
その中で最大のNGC1049は、ろ座矮小銀河よりも先に発見されている。

ろ座のその他の天体

LP 944-20

褐色矮星である。X線フレアが観測された。

HD20782

太陽系から117光年の距離にあるG型星である。
太陽に似た恒星で、惑星系を持つ。

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