ベガを語る。
ベガとは、どんな星なのか
ベガはこと座のアルファ星である。
その明るさは全天で5番目だ。
わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角形を形作る。
ベガはこと座の一等星である。
出展:IAU
ベガの質量は太陽の約2倍である。このため水素の消費も速い。
燃料を一気に使うため、スペクトルはA0Vと明るいが、10億年程度の寿命しかない。
太陽系から25光年の距離にある。
ベガの周囲はチリがリング状に取り巻いており、惑星系が形成されつつ段階だ。
ベガは高速で公転しているため、遠心力で赤道部が膨らんでいる。
この影響で極付近は赤道付近よりも温度が高くなっている。
ベガの実視等級は0.0等だ。
このため、ベガが実視等級のスケールの基準とされていた時期があった。
ベガは実際には、0.01〜0.04等の範囲で変光するたて座δ型の変光星であるので、基準としては役に立たない。
ベガは惑星系を持っていることが確実視されている。
海王星サイズの惑星が40から65天文単位[AU]程度のところを公転しているというのだ。
この場合、ホットジュピターとは異なり軌道半径が大きいので、地球型惑星が内側に存在する可能性が残されている。
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参考文献・サイト
Wikipedia:Vega
University of Illinois
2008/01/19
2010/05/22