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しぶんぎ座流星群を語る。

トップページ太陽系の目次>太陽系小天体[SSSB]>流星群しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群とは

しぶんぎ座流星群は、毎年、おおよそ1月1日から1月5日の間に出現する大規模な流星群である。

しぶんぎ座流星群は、1月4日前後に極大を迎えるが、極大を示す時間は長くても4時間程度と短い。



出現数の多さから、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに、三大流星群の一つになっている。



しぶんぎ座流星群の母天体は分かっていない。
マックホルツ第一周期彗、ヘール・ボップ彗星、小惑星2003EH1を母天体とする仮説がある。



国際天文学連合が、現代の88星座を制定する際、以前からあったしぶんぎ座が落選した。
しかし、現在でも、しぶんぎ座の名前が流星群の名前として残っているのである。




なぜ、しぶんぎ座流星群が出現するのか?

宇宙空間に漂うチリ(流星体)が地球の大気圏に突入すると過熱され発光する。
これが流星である。



流星体は、太陽系内に均等に分布しているのではない。
濃く分布している領域と、そうでない領域がある。



地球は毎年1月に流星体が濃く分布している領域を通りかかる。
当然、流星の数は増加する。
これがしぶんぎ座流星群だ。



流星体が濃く分布している領域は、彗星の軌道と一致している。
彗星は流星体を撒き散らしながら太陽を公転しているのだ。




輻射点としぶんぎ座

現在、全天で88の星座が制定されている。
しかし、その中にしぶんぎ座はない。

国際天文連合が星座を正式決定する際、しぶんぎ座は選考からもれてしまったのだ。
かつて、しぶんぎ座があった場所は、現在りゅう座の一部となっている。



流星群は、流星が好き勝手な方向へ飛ぶのではない。
飛び方にはルールがある。



流星が飛んだ経路の元をたどると、流星が空の一点を中心に四方八方へ飛んでいるのが判る。
この点を輻射点という。



流星群は一般に輻射点がある星座の名前で呼ばれている。
輻射点がしぶんぎ座にあったので、しぶんぎ座流星群と呼ばれていた。



しぶんぎ座が廃止され、りゅう座の一部になっても慣例として、しぶんぎ座流星群の名が残っているのである。



しぶんぎ座流星群の輻射点はりゅう座ι(イオタ)星付近にある。
このため、しぶんぎ座流星群をりゅう座イオタ流星群と呼ぶ場合もある。




しぶんぎ座流星群の観測方法

しぶんぎ座流星群を観測するチャンスは、極めて限られている。



他の流星群は、極大日を中心に前後数日間でも観測可能だ。
しかし、しぶんぎ座流星群を観測するチャンスは、極大を中心に数時間しかない。
これを外すと、見ることができない。

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参考文献・サイト

Meteor Showers Online
NASA

2009/05/01



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