うしかい座を語る。
うしかい座は、春の星座である。
うしかい座は、トレミー48星座のうちの1つでもある。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。
古い星座であるが、由来は分かっていない。
18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座がラカイユによって分割された。
うしかい座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。
うしかい座の主な恒星
アークトゥールス[α Boo]
α星はアークトゥールスである。
シリウス、カノープスに次いで3番目に明るい恒星である。(太陽を除く)
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うしかい座ε [ε Boo]
うしかい座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から210光年の距離にあるA型星である。
うしかい座η [η Boo]
うしかい座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から37光年の距離にあるG型星である。
うしかい座のその他の天体
うしかい座R [R Boo]
ミラ型の変光星である。
うしかい座W [W Boo]
半規則型変光星である。
うしかい座44 [44 Boo]
食変光星である。
うしかい座の流星群
うしかい座1月群
1月16日から1月18日にかけて出現する。
ポン・ウイネッケ流星群
6月27日から7月5日にかけて出現する流星群である。
現在は、HR2(1時間に2個)程度の出現数しかないが、過去に1916年、1921年、1927年に大きな出現があった。
この流星群の母天体は周期5.6年のポン・ウイネッケ彗星である。
木星の引力の影響で、軌道が変化したらしく、1927年を最後に大きな出現はしていなかった。
ところが1998年6月27日になって、ポン・ウイネッケ流星群が再来した。
このとき、日本、ポルトガル、イタリア、カリフォルニア州で1時間50個程度の出現が目撃された。
不思議なのは、出現のタイミングである。
ポン・ウイネッケ彗星は1996年1月に回帰した。
従って、1998年の出現は回帰に伴う出現数の増加ではない。
なぜ、回帰とはズレた時期にポン・ウイネッケ流星群が増加したのかは、謎のままである。
うしかい座ボイド
ほとんど銀河を含まない空間をボイドという。
1981年に巨大なボイドがうしかい座で発見された。これがうしかい座ボイドである。
うしかい座ボイドの直径は約2.5億光年もある。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
Chandra X-ray Observatory
国立天文台・天文ニュース (187)
2008/05/17
2011/06/22