かみのけ座を語る。
かみのけ座は、春の星座である。
古代から存在した星座であったが、トレミーの48星座には含まれなかった。
16世紀になって、ティコ・ブラーエが、星図に取り入れたことによってかみのけ座が復活した。
かみのけ座は、プトレマイオス3世王の王妃ベレニケ2世が、女神アプロディテの神殿に捧げた自分の髪の毛に由来する。
プトレマイオス3世王、ベレニケ2世とも、神話の登場人物ではなく、実在した歴史上の人物である。
銀河北極は、かみのけ座にある。
このため、観測の妨げとなる星間物質が少ないため、多くの銀河系外星雲が見える。
かみのけ座の恒星
かみのけ座β [β Com]
かみのけ座で最も明るい恒星である。
太陽系から30光年の距離にあるG型星である。
かみのけ座α [α Com]
かみのけ座で2番目に明るい恒星である。
太陽系から47光年の距離にあるF型星である。
かみのけ座γ [γ Com]
かみのけ座で3番目に明るい恒星である。
太陽系から170光年の距離にあるK型星である。
かみのけ座の主な星雲・星団
- M53
- NGC5053
かみのけ座星団(Mel111)
かみのけ座星団は広い範囲の星団なので、散開星団だとは認識されにくい。
そのためメシエ番号やNGC番号は持っていない。
かみのけ座銀河団
かみのけ座銀河団(A1656)は、銀河系から3億2100万光年の距離にある銀河団だ。
大小合わせて数千の銀河から構成される。
地球から見ると、おとめ座銀河団とかみのけ座銀河団は隣り合わせているように見えるが、これはたまたま同じ方向にあるからに過ぎない。
おとめ座銀河団とかみのけ座銀河団は、2億5000万光年離れている。
かみのけ座の流星群
かみのけ座流星群
12月8日から1月234日の期間に出現する。
かみのけ座のその他の天体
かみのけ座11番星[11 Com]
太陽の約3倍の質量を持つG型の主系列星である。
木星質量の約19倍の褐色矮星が伴星である。
この伴星は岡山天体物理観測所が発見した。
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参考文献・サイト
Constellations
Star Tales
The Virgo Cluster of Galaxies
APOD:The Coma Cluster of Galaxies
XMM-Newton mosaics the Coma cluster of galaxies
2008/05/23
2009/10/03