さんかく座銀河/M33を語る。
さんかく座銀河とは
太陽は宇宙に単独に存在しているのではない。
約2000億個の恒星と共に、星と星間物質の大集団を作っている。
これが銀河系だ。
太陽は銀河系のメンバーなのだ。
銀河系以外にも、似たような星と星間物質の大集団が、宇宙には無数に存在する。
このような大集団を銀河という。
銀河系は、銀河の一種なのである。
銀河 | 星と星間物質の大集団。銀河は宇宙に無数にある。 |
銀河系 | 太陽が所属する銀河。 |
銀河系外星雲 | 銀河系以外の銀河 |
銀河系以外の銀河が銀河系外星雲だ。
M33は、M31/アンドロメダ座銀河に次いでわれわれの銀河系に近い銀河系外星雲である。
M33/さんかく座銀河
出展:Images From The Universe
さんかく座にあることからさんかく座大銀河と呼ばれることもある。
M33は、M31、銀河系(天の川銀河)およびその他の銀河とともに局部銀河群を形成する。
M33は、M31、銀河系(天の川銀河)に次いで三番目に大きい。
見かけが立派な割りには意外に小さく、直径は銀河系の半分(5万光年)、質量は10分の1程度である。
M33は、秒速24kmで銀河系に接近しつつある。
M33/さんかく座大星雲は、空の条件がよければ、肉眼でもわずかに雲のように見ることができるという報告もある。
伴銀河
LGS 3
うお座の矮小銀河LGS 3はM33/さんかく座大星雲の伴銀河だと考えられている。
さらに、M33自体がM31/アンドロメダ座銀河の伴銀河である可能性もある。
M33内部の天体
M33内部には巨大なHII領域がある。
M33はNGC598であるが、その中の星雲にNGC604が付けられているのである。
NGC604以外にも、いくつかの星雲・星団がM33内部に発見されており、NGC番号、IC番号が与えられている。
NGC604
このHII領域は1784年にハーシェルによって発見され、ドレイヤーによって番号NGC604が与えられた。
直径は1500光年もある。
これはオリオン大星雲(M42)の40倍のサイズである。
その他
M33内部には、他にもNGC588、NGC592、NGC595、IC131、IC132、IC133がある。
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参考文献・サイト
SEDS:M33
Giant diffuse nebula and star forming region NGC 604 in M33
NASA's Swift Satellite Catches a Galaxy Ablaze With Starbirth
2009/08/09