海王星の衛星を語る。
海王星の周囲に合計14個の衛星が確認されている。(2015年5月現在)
そのうちの6個はボイジャー2号の探査によって発見されたものだ。
S/2004 N1以外の13衛星にはすべて名称が付いている。
4つの巨大惑星の中で、海王星は衛星の数が最も少ない惑星である。
20世紀前半までに発見された衛星
トリトン
海王星系で最大の衛星がトリトンだ。トリトンは海王星発見のほぼ1か月後に、ウイリアム・ラッセルによって発見された。
トリトンは極めて薄い大気を持つ。
その気圧は地球大気の7万分の1しかない。
大気中には窒素の氷粒からなる雲が浮かぶ。
トリトンの地表の温度は極めて低く-235℃しかない。
現在までに測定されたどの天体よりも低いのだ。
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ネレイド
ネレイドは太陽系内で最も偏心した軌道を持つ衛星だ。
海王星からの距離が、最近点と最遠点で7倍以上も離れている。
ネレイドの表面は、受けた太陽光の14%を反射する。
この反射率は月よりも大きい。
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ボイジャー2号で発見された衛星
ナイアド
ナイアドは海王星の衛星の中で、最も内側の軌道を回る衛星である。
海王星の雲の上から2万3000キロメートル上空を7時間6分で公転する。
地質的な変化は経ていないようだ。
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タラッサ
タラッサはボイジャー2号によって発見された海王星の衛星である。
海王星の雲の上から2万5200キロメートル上空を7時間30分で公転する。
地質的な変化は経ていないようだ。
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デスピナ
デスピナはボイジャー2号によって発見された海王星の衛星である。
海王星の雲の上から2万7700キロメートル上空を8時間で公転する。
地質的な変化は経ていないようだ。
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ガラテア
ガラテアはボイジャー2号によって発見された海王星の衛星である。
10時間18分で公転する。
直径180キロメートルで、地質的な変化は経ていないようだ。
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ラリッサ
ラリッサは海王星の潮汐力によって崩壊が進んでいる。
1981年に地上からの観測によって発見されたが行方不明となった。
その後、1989年にボイジャー2号によって再発見された。
海王星の雲の上から4万8800キロメートル上空を13時間18分で公転する。
直径190キロメートルで、地質的な変化は経ていないようだ。
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プロテウス
プロテウスはボイジャー2号によって発見された海王星の衛星である。
プロテウスの直径は400キロメートルありネレイドよりも大きい。
しかし、太陽光を6%しか反射しないため暗く地上からの観測しにくい。
海王星の雲の上から9万2800キロメートル上空を26時間54分で公転する。
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ボイジャー2号以後に発見された衛星
ハリメデ
ハリメデは海王星の逆行衛星である。
カイパーベルト天体が捕獲されたものらしい。
2002年に発見された。
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サオ
サオは海王星の衛星である。
2002年に発見された。
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ラオメデイア
ラオメデイアは海王星の衛星である。
2002年に発見された。
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プサマテ
プサマテは海王星の逆行衛星である。
2003年に発見された。
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ネソ
ネソは海王星の逆行衛星である。
海王星の衛星の中で最も外側を回っている。
2002年に発見された。
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S/2004 N1
ハッブル宇宙望遠鏡が2004年に撮影した画像を再分析したところ、2013年に未発見の衛星が映っていることがわかりS/2004 N1と命名された。
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参考文献・サイト
Solar System Exploration:Neptune
JPL:Welcome to the Planets
Planetary Society
2009/07/28
2010/05/02