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ペルセウス座を語る。

トップページ銀河系の目次星座88星座ペルセウス座

ペルセウス座は、秋の星座である。
神話に登場する勇者ペルセウスに由来する星座である。



ペルセウスは、アンドロメダをクジラの怪物(くじら座)から救い結婚した。
アンドロメダは、エチオピア王ケフェウス(ケフェウス座)と王妃カシオペア(カシオペヤ座)の娘である。



ペルセウス座
出展:IAU




ペルセウス座は、トレミーの48星座である。
トレミー48星座は、2世紀以来使われてきた。



しかし、18世紀に、トレミー48星座の中のアルゴ座ラカイユによって分割された。
ペルセウス座を含む残りの47星座は、すべて現在の88星座に引き継がれている。




ペルセウス座の見つけ方

ペルセウス座は、カシオペヤ座おうし座の間にある。
カシオペヤ座のW型とM45を目印にすれば見つけやすい。




ペルセウス座の恒星

ペルセウス座α [α Per]

ペルセウス座アルファは、太陽系から592光年離れたF型の恒星である。
太陽の62倍の直径、5000倍の光度を持っている。
ミルファク、またはアルゲニブという固有名を持つ。

ペルセウス座α星団(Mel20)のメンバーでもある。




アルゴル[β Per]

アルゴルは二番目に発見された変光星である。(1667年)
しかし、このときはアルゴルの変光のしくみは、まったくわからなかった。

1783年になると、光度曲線から連星による食によって変光しているという仮説が発表された。
実際にアルゴルが食連星であることが、視線速度によって確認されたのは1889年のことである。
最初の発見から220年以上も要していた。


食変光星の仕組み




なお、アルゴルには悪魔という意味がある。
変光が不気味がられて、アルゴルという名が付いたとする説明があるが、これは誤りである。
この星は、変光が発見される前からアルゴルという名称を持っていた。




ペルセウス座γ [γ Per]

ペルセウス座ガンマは、太陽系から260光年離れている。
G型星とA型星からなる連星である。




ペルセウス座δ [δ Per]

ペルセウス座デルタは、太陽系から530光年離れたB型星である。

ペルセウス座α星団(Mel20)のメンバーでもある。




ペルセウス座ε [ε Per]

ペルセウス座イプシロンは、太陽系から540光年離れた連星である。
2.9等のB型星、3.9等のA型星から構成される。

ペルセウス座α星団(Mel20)のメンバーでもある。




ペルセウス座の主な星雲・星団

M34

M34散開星団である。

太陽系からの距離は約1400光年、7光年の範囲に約100個の恒星が含まれている。
年令は、1億8000万年と見積もられている。
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M76

M76惑星状星雲である。
1780年にメシアンによって発見された。

太陽系からM76までの距離は、判然としていない。
研究者によって、1700光年から1万5000光年まで様々だ。
[..さらに詳しく見る..]




NGC884

NGC884は、hχ二重星団の東側の散開星団である。
太陽系から7600光年の距離にある。



NGC869

NGC869は、hχ二重星団の西側の散開星団である。
太陽系から6800光年の距離にある。



NGC1003

NGC1003は銀河系外星雲である。



NGC1023

NGC1023は銀河系外星雲である。



NGC1260

NGC1260は渦巻き銀河に分類される銀河系外星雲である。
極めて明るい超新星SN 2006gyが出現した。



NGC1275

NGC1275は銀河系外星雲である。
タイプ1.5のセイファート銀河であり、同時に電波源でもある。
電波源としてはペルセウス座Aとも呼ばれている。

NGC1275は、他の銀河とともにペルセウス座銀河団(Abell 426)を形成している。
銀河系から2億3500万光年のかなたにある。



NGC1333

NGC1333はペルセウス座の散光星雲(反射星雲)である。
太陽系から1000光年の距離にある。
その中心部では、新しい星が誕生しつつあるが、塵が多すぎて見ることができない。



NGC1342

NGC1342は散開星団である。



NGC1491

NGC1491はペルセウス座の散光星雲である。



NGC1499

NGC1499はペルセウス座の散光星雲(輝線星雲)である。
ξ(クシー)星の光を受けて光っている。

眼視観測ではほとんど見えないが、長時間の露出で米国カリフォルニア州に似た形の星雲が現れる。
このためNGC1499は、カリフォルニア星雲とも呼ばれている。

太陽系から1000光年の距離にある。



NGC1528

NGC1528は散開星団である。



NGC1579

NGC1579はペルセウス座の散光星雲である。



ペルセウス座の流星群

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群は、代表的な流星群である。
出現数の多さから、しぶんぎ群ふたご群とともに三大流星群の一つになっている。
7月20日過ぎから徐々に活動をはじめ、8月12、13日ごろ極大を迎える。
スイフト・タットル彗星が母天体である。
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ペルセウス座ζ群

昼間の流星群のため、レーダーで観測される。 1947年に発見された。



ペルセウス座のその他の天体

ペルセウス座GK [GK Per]

1901年にペルセウス座に出現した新星である。0.2等まで増光した。
1500光年の距離にある。



ペルセウス座α星団

ペルセウス座にある散開星団である。
α星、δ星、ε星等を含んでいる。
Mel20(メレット20)とも呼ばれている。




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参考文献・サイト

Constellations
Star Tales
BBC:Constellations
Chandra X-ray Observatory
AAVSO
Alpha Persei Moving Cluster, Mel 20

2008/05/17
2009/07/18



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