宇宙&天文学用語集
宇宙&天文学用語集は、天文学・宇宙・天体に関する重要語を集めた用語辞典である。
タ行
ダークエネルギー
宇宙を膨張させるために、重力に逆らう斥力が作用している。
この原因となるエネルギーをダークエネルギーという。
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ダークマター
宇宙に存在する物質を理論的に予測した量と、実際の観測から見積もられる物質の量には大きな違いがある。
このため、宇宙には光で観測できない物質が多く存在すると考えられている。
光で観測できない物質をダークマターという。
暗黒物質という場合もある。
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大暗斑
海王星の表面に出現する暗い楕円形の模様。1989年のボイジャー2号の探査で発見された。その後、ボイジャー2号が発見した大暗斑は消失したが、変わって別の大暗斑が出現した。
大寒
二十四節気の一つ。太陽が黄経300度の位置に来た時。
大気圏
天体の表面を取り巻く気体の層を大気といい、大気のある領域を大気圏という。
単に大気・大気圏といえば、地球の大気・大気圏を示す場合が多い。
大気は引力によって地表に引き付けられている気体の集まりである。
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第9惑星
カリフォルニア工科大学のシミュレーションによると、地球質量の10倍の天体(第9惑星)が1万年?2万年の周期で太陽を公転しているらしいことが分かった。
第9惑星までの距離は海王星までの20倍以上も遠い。
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大暑
二十四節気の一つ。太陽が黄経120度の位置に来た時。
大赤斑
木星の大気の巨大な高気圧で、ガスの大規模な渦巻き。10cm程度の望遠鏡で赤みがかった円形がポツンと見えることがある。[..さらに詳しく見る..]
大赤斑の縮小
木星の大赤斑が急速に縮小している。このままのペースでいけば近いうちに消滅してしまうかもしれない。2012年以降は、1年間で930キロメートルずつ縮小が続いており、形も楕円から真円に近付いている。[..さらに詳しく見る..]
大雪
二十四節気の一つ。太陽が黄経255度の位置に来た時。
ダイソン球殻
恒星全体を太陽電池パネルで球殻状に包み込み、恒星の放つ放射のすべてを受け止める構造物。内部が蒸し焼きにならないよう赤外線で余分な熱を廃棄する。ダイソン球殻は実現していないが、ダイソン球殻を建設した地球外生命を探すため、赤外線を探査するSETIもある。[..さらに詳しく見る..]
タイタン
タイタンは土星の衛星である。
太陽系内では、ガニメデ(木星の衛星)に次いで2番目に大きい衛星である。
タイタンは1655年にホイヘンスによって発見されたが、これは、ガリレオ衛星以後に発見された初の衛星である。
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タイタンの大気
タイタンは、濃い大気を持つ太陽系唯一の衛星である。
大気の存在はカイパーの分光観測によって明らかになった。
大気は窒素が大部分(98.4%)を占め、残りはメタンや他の炭化水素で構成されている。
炭化水素は、大気上層部のメタンが太陽からの紫外線で変化したものと考えられている。
メタンは時間の経過とともに分解する。
しかし、メタンが大気中に存在するということは、どこかにメタンの生成源があることを示唆している。
生成源は特定されていない。[..さらに詳しく見る..]
タイタンの地形
カッシーニのレーダーによる探査によって、タイタンの北極付近に湖が点在することが確認された。
3kmから70km程度の湖が70個以上発見されている。
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ダイナモ理論
惑星に磁場を発生させるメカニズムの理論
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対日照
月が太陽と反対側に来た時、月は太陽光を真正面から受けているので満月となる。
これと同様に、太陽と反対側にある惑星間塵は、太陽光を真正面から受けているので、淡い光芒として見える。
これが対日照である。
大マゼラン雲
銀河系の伴星雲。略称はLMC。太陽系からの距離は16万光年。局部銀河群の中で、4番目に大きい。[..さらに詳しく見る..]
ダイモス
火星は、内側のフォボスと外側のダイモスの二つの衛星を持つ
ダイモスは1877年8月12日に、フォボスは6日後の18日に、アメリカ海軍天文台のホールによって発見された。
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太陽
太陽系の中心をなす天体が太陽である。
太陽は太陽系全体の質量の99.8%を占める。
太陽の主成分は70%の水素、28%のヘリウムである。
地球にとってみれば、太陽は影響力のある特別な存在のように思えるが、銀河系全体で見ると、太陽はごく平凡な恒星にすぎない。
太陽はありふれた星なのだ。
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太陽活動周期
太陽の活動は約11年周期に繰り返される。
これを太陽活動周期、またはソーラーサイクルという。
太陽の活動の度合いを示す指標がウォルフ黒点相対数だ。
11年の周期で、黒点、フレア、プロミネンス、CME、コロナホールも変化する。
太陽活動周期には番号が与えられている。
1755年に始まった太陽活動周期をサイクル1と決め、以後、極小から次の極小までの期間を単位サイクルとしてカウントしていく。
2000年前後にピークを持つサイクルが、サイクル23である。
2008年1月から、サイクル24が始まった。
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太陽観測衛星
フレア、プロミネンス、CME、コロナホールを宇宙空間から観測する衛星を太陽観測衛星という。
近年、宇宙天気予報の重要性が増したことから、太陽観測衛星への期待が高まっている。
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太陽系
太陽系は、太陽とその周囲の8つの惑星、準惑星、太陽系小天体(小惑星と彗星)、これらの周囲の衛星の一群から構成される。
地球も惑星の一つであり、太陽系の一員である。
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太陽系外惑星
太陽以外の恒星を回る惑星を太陽系外惑星という。
「太陽以外の恒星の中にも、惑星を従えたものがあるに違いない」という考えは古くからあった。
しかし、実際に太陽系外惑星の存在が確認されたのは、比較的新しく1995年のことである。
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太陽圏
太陽風の影響する範囲を太陽圏という。
ヘリオスフィアという場合もある。
太陽圏が太陽系の範囲であって、その外側の宇宙空間との境界を太陽圏界面という。
太陽圏の形状は分かっていない。(球形とは限らない)
太陽圏界面
太陽圏(太陽風の影響する範囲)と、その外側の宇宙空間との境界を太陽圏界面という。
ヘリオポーズという場合もある。
太陽向点
固有運動によって太陽系が進んでいく方向を太陽向点という。
太陽向点はヘルクレス座にある。
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太陽黒点
太陽の表面にポツポツと観測される黒色の点を「太陽黒点」、または単に「黒点」という。
黒点も光を放っているが、周囲の光に比較して弱いため黒く見えるのだ。
黒点の温度も低い。
光球黒点の温度は6000度であるが、黒点の温度は4000度である。
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太陽時
太陽の動きを基準にした時刻体系。太陽日の24分の1が1太陽時である。
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太陽定数
太陽の放射の基準量を示す定数を太陽定数という。
その値は約1.366kW/m2である。
太陽定数は、「地球の大気圏外で、太陽に正対する(太陽の真正面を向いた)1平方メートルの面積が、1秒間に太陽から受け取るエネルギー」として定義される。
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太陽年
太陽の動きを基準にした一年の長さ。春分点を通過した太陽が再び春分点に戻るまでの時間が1太陽年である。回帰年ともいう。[..さらに詳しく見る..]
太陽日
太陽の動きを基準にした時刻体系。平均太陽日と視太陽日がある。
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太陽風
太陽が常に放出している荷電粒子の流れを太陽風と呼ぶ。
水素イオン、ヘリウムイオンが太陽風の質量の98%を占めている。
太陽風のスピードは速く、地球近くでは450km/sである。
太陽の重力を振り切って粒子を加速させるメカニズムは解明されていない。
コロナの熱伝導と強力な磁場の作用で、コロナ中の粒子が加速するのではないかと考えられている。
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対流圏
地球の大気圏の中で地表に接しているのが対流圏である。
我々は対流圏の空気を呼吸しているのである。
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大量絶滅
多種の生物が同時期に絶滅する現象。生命の誕生以来、10回以上の大量絶滅が起こっている。これらの中で特に規模の大きい5回の大量絶滅をビッグファイブを呼ぶ。恐竜が絶滅した白亜紀末[K/T境界]の大量絶滅が有名。[..さらに詳しく見る..]
楕円の法則
ケプラーがまとめた惑星の運行に関する法則の1つ。惑星の軌道は太陽をひとつの焦点とする楕円である。ケプラーの第1法則ともいう。[..さらに詳しく見る..]
たて座
現代の88星座の一つでへべりウスが制定した17の星座の一つ。
「たて」とは「盾」または「楯」の意味である。ポーランドの王ヤン3世ソビエスキーがウイーンでオスマントルコの大軍を撃退したことを記念するために作られた。面積は109平方度。
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たて座デルタ型変光星
脈動型変光星の一種。ベガ、アルタイルもたて座デルタ型変光星に分類される。
種子島宇宙センター
種子島東南端にあるロケット発射場。総面積約970万平方メートルで日本最大。1969年、旧宇宙開発事業団の発足と同時に設立された。
ダブル・ダブル・スター
こと座のε(イプシロン)星。ε1星とε2星の二重星であるが、それぞれが二重星である。二重の二重星であることからダブル・ダブル・スターと呼ばれる。太陽系からの距離は162光年。
タラッサ
海王星の第4衛星。海王星の衛星の中で2番目に内側の軌道を回る。7時間30分で公転。ボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
タランチュラ星雲
大マゼラン雲内の輝線星雲。NGC2070。活発なスターバースト領域。
短周期彗星
公転周期が200年未満の周期彗星。公転周期が200年以上であれば長周期彗星。長周期彗星には非周期彗星も含む場合もある。短期彗星は何回も太陽に接近しているので揮発成分が少なくなっているためハレー彗星以外の大彗星はない。長周期彗星はオールトの雲が起源であるが、短周期彗星はカイパーベルトが起源である。
たんせい
日本の技術試験用人工衛星。1971年から1980年にかけて1号~4号が打ち上げられた。
炭素循環
元素は化学反応を通じて、様々な物質を循環する。この中で、特に炭素に着目した、循環の全体像を炭素循環という。[..さらに詳しく見る..]
チェレンコフ放射
真空中の光速が最も速い。ただし、光が物質中を通過する場合、真空中の光速よりも遅くなる。
真空中の光速を超える物体は存在しないが、物質中の光速を超える物質は存在する。
物質中を移動する荷電粒子の速度が、その物質中の光速を超えると光が放射される。
この光をチェレンコフ光、またはチェレンコフ放射という。
地球外生命探査
地球以外の天体で生命が発生し、長い年月をかけて進化してた地球外生命を探査する試み。地球外生命探査は、大きく3つ分野がある。
[1]太陽系内で微生物を探す
[2]太陽系外惑星で生命活動の痕跡を探す
[3]地球外知的生命が発する通信を探す
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地球型惑星
太陽に近い4惑星を地球型惑星という。
地球型惑星は岩石や金属から構成されるため、固い地表を持つ。
地球型惑星は、巨大惑星に対し質量が小さく密度が大きい。
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地球環境問題
地球的な規模で進む環境の破壊。地域が限定されている公害問題とは本質が異なる。[..さらに詳しく見る..]
地球近傍天体
地球に極めて接近する可能性のある天体(特に彗星、小惑星)を総称して地球近傍天体[NEO]という。NEOのうちのいくつかは、地球への衝突の危険をはらんでいる。
1km以上の天体が地球に衝突した場合、その被害は全世界に及ぶ。
当然、NEOのの衝突を未然に把握するために、たえず観測かが継続されている。
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地球照
三日月のころ、月の欠けた部分が薄暗く見える現象。地球で反射された太陽光が月にあたるために起こる。英語圏では地球照を「新しい月に抱かれた古い月」と表現する。[..さらに詳しく見る..]
地磁気
地球が持つ磁気。方位磁針のN極が北を指すので、地球の北極はS極に相当する。北極はN極ではない。地磁気は、偏角、伏角、全磁力で決定されるのでこれらを地磁気の3要素という。[..さらに詳しく見る..]
チチウスボーデの法則
太陽と惑星の距離は、単純な数列で表現できることが、1766年にチチウスによって示された。
その後、ボーデによって広まったことから、これをチチウス・ボーデの法則と呼ぶ。
この法則は、海王星を除いて非常に精度良く各軌道を表現している。
しかし、チチウス・ボーデの法則は力学的な計算によって導かれたものではない。
そのため、「法則」ではなく、むしろ「経験則」と見なす方がより適当である。
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チャレンジャー
スペースシャトルの2号機。1983年4月に初飛行し、 1986年1月、打ち上げ直後に爆発した。
中間圏
中間圏は大気圏の領域のひとつで、成層圏のすぐ上に位置する。 対流圏と同様に高度とともに温度が低下する。流星が光る領域でもある。
中間圏と熱圏の境界を中間圏界面という。
大気圏の鉛直方向に沿って気温は変化する。
中間圏界面は、大気圏の鉛直方向で最も低温(平均約-92.5℃)な領域である。
中間圏では、冬よりも夏に温度が低下する。夏季には中間圏界面では-100℃以下になる。
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中間圏発光現象
巨大な雷雲の影響を受けて、中間圏内の大気が発光する現象。TLE[Transient Luminous Events]とも呼ばれている。レッドスプライト、エルブス、ブルージェットがある。[..さらに詳しく見る..]
中性子星
ほとんど中性子のみから出来ている天体を中性子星という。中性子星は中性子オンリーで陽子や電子はないという。しかもこの星の中は密度が高いため、中性子がギュウギュウに詰まっている。
まるで星全体が1個の原子核なのだ。
しかも中性子だけで作られた原子核なのである。
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中生代
古生代と新生代の中間にある。恐竜の出現から絶滅までの期間。三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分かれる。[..さらに詳しく見る..]
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
周期6.5年の短周期彗星。クリム・チュリュモフとスヴェトラナ・ゲラシメンコによって1969年に発見された。ESAの彗星探査機ロゼッタが目的とする天体。[..さらに詳しく見る..]
ちょうこくぐ座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「ちょうこくぐ」とは「彫刻具」を意味する。面積は125平方度。
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ちょうこくしつ座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「ちょうこくしつ」とは「彫刻室」を意味する。面積は475平方度。
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ちょうこくしつ座銀河群
NGC253を中心としたちょうこくしつ座とくじら座にまたがる銀河群。距離は700万光年。
長周期彗星
公転周期が200年以上の周期彗星。非周期彗星も合わせて長周期彗星という場合もある。公転周期が200年未満であれば短周期彗星という。短期彗星は何回も太陽に接近しているので揮発成分が少なくなっているが、長周期彗星は揮発成分が失われていないので大彗星になるケースが多い。長周期彗星は長旅をしている間に他の天体の引力の影響を受け軌道が変わってしまう。そのため大部分は実質的に非周期彗星(もう帰ってこない彗星)でもある。長周期彗星はオールトの雲が起源である。
超新星
超新星は、恒星の最期に重力崩壊を起こすことにより発生する。
新星の大規模なものが超新星であると認識している人が時々いる。
この認識は誤りだ。
新星と超新星では、発生のメカニズムがまるで違う。
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超新星残骸
超新星残骸とは、超新星の爆発によって四散したガスが発光している天体のことである。
おうし座のかに星雲(M1)、はくちょう座の網状星雲(NGC6960,NGC6992-5)が有名である。
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潮汐作用
重力によって物体の手前と反対側が逆方向に引く力による作用。月の表側は引力が強く地球方向へ盛り上がり、裏側では遠心力が勝るから地球から遠ざかる方向へ引かれる。このような月は潮汐作用によって公転周期と自転周期が一致してしまった。[..さらに詳しく見る..]
超大陸
大陸は数億年ごとに、分裂・移動・集中を繰り返す。大陸が集中してできた巨大な大陸を超大陸という。[..さらに詳しく見る..]
調和の法則
ケプラーがまとめた惑星の運行に関する法則の1つ。惑星の公転周期の2乗は、軌道の長半径の3乗に比例する。ケプラーの第3法則ともいう。[..さらに詳しく見る..]
ツィオルコフスキーのロケット方程式
ツィオルコフスキーによってまとめられたロケット推進に関する公式。この式から切り離し式のロケットが有用であることが導きだされる。[..さらに詳しく見る..]
月の海
月の表面には海と呼ばれる領域がある。月面の色の濃い部分が海だ。月の表側の約30%が海である。海は肉眼でも識別することが可能だが実際に水があるわけではない。ケプラーが本当に水が存在すると思って海と名付けられた。
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月の裏側
月はいつも同じ面を地球に向けている。潮汐作用によって、月の自転と公転の周期が一致してしまったからだ。
月の裏側を、初めて撮影したのが、旧ソビエトのルナ3号だった。(1959年)
その後、ソビエトはゾンド3号を投入し、さらに解像度の高い月の裏側の写真を撮影した。(1965年)
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月の起源
月は、どのような過程を経て誕生したのか。
この謎を巡る論争は古くからあった。
分裂説、捕獲説、双子説があったが、現在ではジャイアント・インパクト説が確信されている。
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月の成長
火星サイズの天体が地球に衝突し、飛び散った破片が集まって月を形作ったとするを説をジャイアントインパクト説という。
ジャイアントインパクトによって形成された直後の月は、激しい衝突によって発生した熱のため、その表面がドロドロに融けていた。
マグマが海洋のように覆っていたことから、これをマグマオーシャンと呼ぶ。
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ツバーン
りゅう座のα(アルファ)星。歳差の影響で紀元前2800年頃はツバーンが北極星だった。
つる座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。
「つる」とは鳥類の鶴(ツル)である。面積は366平方度。
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ツングースカ爆発
1908年6月30日にツングースカで発生した爆発。爆発の原因は100年以上の間謎であったが、2013年になって隕石の落下であったことが判明した。[..さらに詳しく見る..]
ディオーネ
土星の第4衛星。1684年にカッシーニ によって発見された。土星から約37万7000キロメートルの軌道を2.7日で公転する。[..さらに詳しく見る..]
ティコ(クレーター)
月のクレーターの一つ。直径約85キロメートル。1968年1月、無人探査機サーベイヤー7号が着陸した。
ティコ(人物)
ティコ・ブラーエ。デンマークの天文学者。1546年生。1601年没。当時としては最高精度の天体観測の記録を残したが、年周視差が検出できなかったため、地動説には否定的であった。ティコ・ブラーエの残した火星の運行の記録をもとにケプラーが惑星の運行の法則(ケプラーの法則)を発見した。
ティコの超新星
1572年にカシオペヤ座に出現した超新星。SN 1572。ティコ・ブラーエによって詳しく観測された。近年の研究ではIa型の超新星爆発だったことが判明している。[..さらに詳しく見る..]
定常宇宙論
宇宙は膨張しているが、物質が新たに生まれるので宇宙は静的で一定と考える宇宙論が定常宇宙論だ。
定常宇宙論は、ビッグバン宇宙論と天文学界を二分した仮説であるが、宇宙背景放射の発見を機にビッグバン宇宙論が優勢になった。
現在、天文学界の大勢はビッグバン宇宙論支持である。
しかし、定常宇宙論の支持者が皆無なのではない。
ディスカバリー
スペースシャトルの3号機。1984年8月初飛行し、 2011年2月のミッションで退役した。
ティタニア
天王星の第3衛星。天王星の衛星の中で最大のサイズである。1787年1月11日にウィリアム・ハーシェルによって発見された。ウィリアム・ハーシェルは天王星の発見者でもある。[..さらに詳しく見る..]
テーブルさん座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
山頂が平坦な山を「テーブル山」といい、ケープタウン(南アフリカ)にあるテーブル山を表現している。面積は153平方度。
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デスデモナ
天王星の第10衛星。天王星の衛星の中で5番目に内側を回る衛星。氷と岩石から構成される。1986年にボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
デスピナ
海王星の第5衛星。海王星の衛星の中で3番目に内側の軌道を回る。8時間で公転。ボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
テティス
土星の第3衛星。1684年にカッシーニ によって発見された。テティスはほとんど氷でできていると考えられている。[..さらに詳しく見る..]
デネブ
はくちょう座のα(アルファ)星。わし座のアルタイル、こと座のベガとともに、夏の大三角形を形作る。デネブの質量は、太陽の20倍の巨星である。
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デリンジャー現象
電離層の異常が原因で通信障害が発生する現象。太陽フレアによって放たれた放射線(ガンマ線、紫外線等)が電離層に作用し、デリンジャー現象が起こる場合が多い。[..さらに詳しく見る..]
電磁波
電場が磁場が交互に発生して伝播していく波。目に見える光(可視光)、電波、赤外線、紫外線、X線などは波長が違うだけですべて電磁波である。
電磁波は長い波長(低い周波数)から短い波長(高い周波数)にかけて、
ラジオ波→マイクロ波→テラヘルツ波→赤外線→可視光線→紫外線→X線→ガンマ線
と名前が変化する。
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天体物理学
物理学では物質の状態や構造、相互作用を扱う。
物質を特に天体に当てはめた物理学を天体物理学という。
天体望遠鏡の光学系
望遠鏡は、遠方の像を拡大して見るための装置である。
望遠鏡は「レンズによる光の屈折」や、「鏡による光の反射」を組み合わせて像を拡大する。
このような、レンズや鏡の構成を光学系という。
望遠鏡を光学系で分けると屈折式望遠鏡と反射式望遠鏡の2種類がある。
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天王星
太陽系の第7惑星。太陽から19.2AUの軌道を84年で公転する。黄道面に対して自転軸がほぼ横倒しになっている。1781年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。1986年のボイジャー2号による探査で磁場が確認された。水星、金星、火星火星、木星、土星は有史以前から知られていた惑星なので、これら惑星の発見者はまったく分かっていないが、天王星は近代(1781年)になって新たに発見された惑星である。[..さらに詳しく見る..]
天王星の衛星
天王星の周囲に合計27個の衛星が確認されている。(2007年4月現在)[..さらに詳しく見る..]
天王星のリング
天王星のリングは1977年に発見された。
これは土星以外の天体でリングが発見された、初のケースである。
「性能のよい望遠鏡で天王星を見たら、リングが見えました」という経緯ではない。
天王星のリングは、掩蔽によって発見されたのだ。
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てんびん座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。黄道12星座の一つでもある。正義の女神アストレイアが持つ正義を測る天秤に由来する。アストレイア自身はおとめ座になっている。面積は538平方度。
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テンペル第1彗星
テンペル第1彗星は、NASAのディープインパクトによって一部を吹き飛ばされた彗星である。
2011年にスターダストがテンペル第1彗星を訪れ、ディープインパクトが作ったクレーターを探査する。
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天文単位
太陽と地球の平均的距離(約1億5000万キロメートル)。1天文単位は1AUと表記する場合もある。太陽から土星までの距離は太陽地球間の9.5倍であるので、土星は太陽から9.5天文単位の距離にあたる。[..さらに詳しく見る..]
電離層
太陽はエネルギーの高い紫外線を放っている。この紫外線が高空の地球大気に衝突すると、気体の原子を電子とイオンに電離する。
電離された気体はプラズマ(電離ガス)の層を形成する。これが電離層である。
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東矩
外惑星が太陽と直角方向に位置した状態が矩である。太陽が南中したとき外惑星が真西にあれば西矩、真東にあれば東矩となる。[..さらに詳しく見る..]
統合国際深海掘削計画
2003年10月に発足した国際的な海洋科学掘削のプロジェクト。IODPともいう。海底を掘削し、マントルへの到達を目指す。[..さらに詳しく見る..]
冬至
二十四節気の一つ。太陽が黄経270度の位置に来た時。
東方最大離角
内惑星が太陽から最も離れた状態が最大離角である。太陽が南中したとき、内惑星が西側にあれば西方最大離角、東側にあれば東方最大離角である。[..さらに詳しく見る..]
とかげ座
現代の88星座の一つでへべりウスが制定した17の星座の一つ。
ヘベリウスは、いもり座(アガマトカゲ座)と命名したが、この呼び方は廃れとかげ座になった。面積は201平方度。
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とかげ座BL型天体
活動銀河核の一種。とかげ座で発見されたとき変光星だと思われたため、この名が付いた。
特異点
質量が一点に集まり無限に小さくなった天体がブラックホールであり、この質量が集中する中心を特異点という。特異点では、圧力、密度、時空の曲率が無限大になり、すべての物理法則が成り立たたない、時間も空間もない場所だと考えられている。ホーキングやロジャー・ペンローズは、ブラックホールの中心には必ず特異点が存在していることを数学的に証明した。[..さらに詳しく見る..]
とけい座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「とけい」とは「時計」の意味で、ホイヘンスによる振り子時計の発明を記念した星座である。面積は249平方度。
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土星
太陽系の第6惑星。太陽から9.6AUの軌道を29.5年で公転する。4つの木星型惑星(木星、土星、天王星、海王星)は、すべてリングを持つことが確認されているが、土星のリングは突出して大きいため、その発見は1659年に遡る。密度が0.70しかないため、巨大なプールがあれば土星を水に浮かべることができる。[..さらに詳しく見る..]
土星状星雲
みずがめ座の惑星状星雲。NGC7009。1782年にウィリアム・ハーシェルが発見した。外見が土星に似ていることから後にウィリアム・パーソンズが土星状星雲と命名した。距離は4100光年。
土星の衛星
2015年現在、土星には65個の衛星が確認されている。最大の衛星はタイタンで1655年にホイヘンスによって発見された。[..さらに詳しく見る..]
とびうお座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。
魚類の飛び魚(トビウオ)を表現している。面積は141平方度。
[..さらに詳しく見る..]
とも座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「とも」とは、船尾(とも)を意味し船舶・造船の用語で船尾部を示す言葉である。ギリシア神話に登場するアルゴ船の船尾に由来する。面積は673平方度。
[..さらに詳しく見る..]
とも座A
とも座にある電波源で3700年前に出現した超新星の残骸。電波源ではあるが、同時にX線や赤外線も放出している。[..さらに詳しく見る..]
ドラゴン
スペースX社がCOTSの契約に基づいて開発を進めている宇宙輸送機がドラゴンである。
[..さらに詳しく見る..]
トリトン
海王星の第1衛星。海王星の衛星の中で突出して大きい。海王星発見のほぼ1か月後に、ウイリアム.ラッセルによって発見された。トリトンは極めて薄い大気を持つが、その気圧は地球大気の7万分の1しかない。大気中には窒素の氷粒からなる雲が浮かぶ。[..さらに詳しく見る..]
ドレーク方程式
地球外文明の数を合理的に見積もるための計算式。米国のフランク・ドレイクが1961年に考案した。[..さらに詳しく見る..]
トレミーの星座
トレミー(プトレマイオス)がアルマゲストの中で設定した48個の星座。トレミーの48星座ともいう。星座はメソポタミア文明で誕生したが、古代エジプトや古代ギリシアに伝わるにつれ、様々なバリエーションが付け加わり、多種多様な星座が乱立した。トレミー(プトレマイオス)は、アルマゲストをまとめるとき、これら星座を整理したのである。[..さらに詳しく見る..]
トロヤ群
木星と同じ軌道を公転する小惑星の一群。トロヤ群は太陽から見て、木星の60度前方(L4ポイント)、および60度後方(L5ポイント)に位置する。
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