宇宙&天文学用語集
宇宙&天文学用語集は、天文学・宇宙・天体に関する重要語を集めた用語辞典である。
カ行
カークウッドの間隙
メインベルトの小惑星帯のなかで、小惑星が極端に少ない領域。公転周期が木星の公転周期(12年)と整数比となる小惑星はその軌道から排除されてしまうのが原因。1857年にダニエル・カークウッドが発見した。
ガーネット・スター
ケフェウス座のμ(ミュー)星の別名。この星が極端に赤いことから、ウィリアム・ハーシェルが「ガーネットの色」と記録したことに由来する。ガーネットとは、ざくろ石(赤い色をした鉱物)のこと。脈動変光星でもある。[..さらに詳しく見る..]
カー・ブラックホール
自転するブラックホール。カー・ブラックホールの周囲の時空は、カー・ブラックホールに引きずられ、その周囲は時空の歪みが渦のようにブラックホールを取り巻いている。理論的な研究をしたロイ・カーの名に由来する。リング状の特異点をもつ。[..さらに詳しく見る..]
ガイア
約10億の恒星の星表を作成するために打ち上げられたESAの探査機。5年間のミッションで10万個の超新星、50万個のクエーサーが観測されると予測される。[..さらに詳しく見る..]
海王星
太陽系の第8惑星。4つある大型惑星のなかで海王星は最も小さいが、天王星よりも質量は大きい。大気中に含まれるメタンの影響で海王星の色は青みを帯びている。太陽から30天文単位の軌道を164.8年で公転する。[..さらに詳しく見る..]
海王星以遠天体
海王星の軌道の外側に、小型サイズの天体が多数存在することが分かった。
このような天体を海王星以遠天体またはTNO[Trans-Neptunian Oject]という。
TNOは、エッジワース・カイパーベルト天体、散乱ディスク天体、オールトの雲の天体に分類される。
最近では、太陽系外縁天体と呼ばれている。
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海王星の衛星
海王星の周囲に合計14個の衛星が確認されている(2015年5月現在)。そのうちの6個は1989年のボイジャー2号の探査によって発見された。S/2004 N1以外の13衛星にはすべて名称が付いている。[..さらに詳しく見る..]
海王星の環
海王星の環は1989年にボイジャー2号の探査で発見された。内側からガレ環、ルベリエ環、ラッセル環、アラゴ環、アダムズ環の5つで構成されている。
皆既月食
月が地球の影に完全に入る月食。これに対し、月の一部が地球の影に入る月食を部分月食という。
外気圏
地球の大気圏で外宇宙に接しているのが外気圏である。外気圏は熱圏のすぐ上に位置し高度1万メートルほどまで広がっている。
外気圏の大気は極めて薄く重力による拘束も弱い。
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皆既日食
月が太陽を完全に隠す日食。これに対し、月が太陽の一部を隠す日食を部分日食という。
回帰年
太陽が春分点を通過してから、次に通過するまでの期間。太陽年ともいう。太陽年(回帰年)の長さは約365.2424日。暦で使用される一年の長さは、太陽年の長さ。[..さらに詳しく見る..]
外合
内惑星が太陽の向こう側に位置した状態。外合のときは、内惑星を観測することができない。[..さらに詳しく見る..]
会合周期
太陽・地球・惑星の位置関係が同じになる周期。例えば、「衝から衝」、「合から合」、「東方最大離角から東方最大離角」までの期間である。
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回転星
変光星の種類の一つ。回転変光星ともいう。表面の明るさが均一でない恒星が自転よって光度が変化して見える天体。[..さらに詳しく見る..]
カイパー空中天文台
天体望遠鏡を搭載した航空機。L-300輸送機を改装して口径91.5センチメートルの反射望遠鏡を搭載し、成層圏で観測する。このような高空で観測することで大気の影響を避けることができる。NASAが1974年から1995年まで運用していた。1977年に天王星の環を発見。カイパー空中天文台の廃止後は、ボーイング747SPを改装したSOFIAが後継機。
カイパーベルト
海王星の外周部には、小型サイズの天体が無数に存在し、リング状の帯となって太陽系を取り囲んでいる。このリング状の帯をカイパーベルト、またはエッジワース・カイパーベルトという。[..さらに詳しく見る..]
カイパーベルト天体
カイパーベルトに属する天体を、カイパーベルト天体[KBO:Kuiper Belt Object]という。
エッジワース・カイパーベルト天体[EKBO]と呼ぶ場合もある。
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海面上昇
近年の海水面の高さの上昇。過去の地球の歴史を通して海水面の高さは常に変動してきた。過去5億年のスケールで見ると、現在は海水面が特に低い時代に属している。[..さらに詳しく見る..]
海洋酸性化
近年の海水のアルカリ性の度合いが弱まる現象。アルカリ性の度合が弱まるので「酸性化」というのであって、海水が酸性になってしまうのではない。[..さらに詳しく見る..]
外惑星
地球よりも太陽から遠い軌道を公転する惑星(火星、木星、土星、天王星、海王星)。これに対して地球軌道の内側を公転する惑星が内惑星(水星と金星)。外惑星は地球から見て太陽の反対側(夜側)に来るため夜中に観測することができるシーズンがある。地球から見て、外惑星が太陽の反対側(夜側)に来た位置を衝、太陽の向こう側にいる位置を合という。
ガガーリン
ユーリイ・ガガーリン。1934年生。1968没。ボストーク1号に搭乗し、世界初の有人宇宙飛行を成功させたソビエト連邦の軍人。1961年4月12日に打ち上げられ、地球周回軌道を約2時間で周回し帰還した。1968年3月27日、航空機事故で墜落死。享年34歳。
がか座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「がか」とは「画架」の意味で「画家」ではない。画架は画材のキャンバスである。面積は247平方度。
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火球
極めて明るい流星を火球という。一般の流星は彗星が起源であるが、火球は小惑星が起源である場合が多い。
大気圏で燃え尽きずに地上に落下すると隕石となる。
カシオペヤ座
ギリシア神話に登場するエチオピア王妃に由来する。なお、王がケフェウス座、王女がアンドロメダ座である。W型の星の並びがよく目立ち、北極星を探す手掛かりになる星座。面積は598平方度。
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カシオペヤ座A
カシオペヤ座の電波源。約300年前の超新星の残骸。この超新星の目撃の記録は残っていない。カシオペヤ座Aはカシオペヤ座3番星の位置と重なっているため、フラムスティードはこの超新星を通常の恒星と誤りカシオペヤ座3番星として記録したと考えられている。太陽系外で最も強力な電波である。
カシオペヤ座矮小銀河
アンドロメダ大銀河M31の伴銀河の一つ。100億年程度の古い恒星ばかりで構成される。ペガスス座矮小銀河とともに1998年に発見された。
かじき座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。
「かじき」とは魚類のカジキを意味する。日本からは、ほとんど見ることができない。面積は179平方度。
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ガス星雲
宇宙空間は何ない完全な真空ではなく、粒子が散らばっている。
多くの粒子が重力で引かれ合い、集まると粒子の濃い空間ができる。
その密度は1立方メートルあたり1個の割合になると、雲のようになる。
これをガス星雲という。
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カストル
ふたご座のα(アルファ)星。α星であるが、β星のポルックスよりも暗い。カストルA、カストルBから構成される実視連星であるが、それぞれが分光連星でもあり、カストル全体が6重連星になっている。太陽系からの距離は51光年。[..さらに詳しく見る..]
火星
太陽系の第4惑星。地球型惑星であり、約687日かけて太陽を公転する。直径は地球の半分程度であるが、自転周期は24時間37分、地軸の傾きが25.19度、四季があるなど、火星には地球に似ている一面もある。[..さらに詳しく見る..]
火星隕石
火星由来の隕石。SNC隕石ともいう。現在まで120個程度が回収された。火星への巨大隕石落下によって、火星から放出されたと考えられている。しかし、そのときの巨大クレーターは発見されていない。火星隕石の一つで南極で回収されたALH 84001の内部に火星起源の生命の痕跡らしき物質を発見したとNASAが報じたことがあるが、真偽は不明である。[..さらに詳しく見る..]
火成岩
マグマが冷えて固まった岩石。(冷え方が速い・遅い)×(マグマの3種類)で6通りの火成岩ができる。
マグマ | 火山岩 (速く冷えた) | 深成岩 (遅く冷えた) |
玄武岩質マグマ (塩基性マグマ) | 玄武岩 | 斑レイ岩 |
安山岩質マグマ (中性マグマ) | 安山岩 | 閃緑岩 |
流紋岩質マグマ (酸性マグマ) | 流紋岩 | 花崗岩 |
火星探査機
火星を調査するための探査機。火星は最も多くの探査機が送り込まれた惑星である。[..さらに詳しく見る..]
火星の運河
20世紀の前半、ローウェルの観測によって火星には運河があると信じられていた。
米国の火星探査機マリナーが詳細な写真を撮影して以来、運河の存在は完全に否定された。
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火星の気候
火星の大気は主に二酸化炭素で構成されるが、気圧は6ヘクトパスカルしかない。
火星の気温は0度C以上に達するが、気圧が低いため水は液体の状態を維持することが難しい。
火星は寒い。気温はマイナス140℃縲怎vラス20℃である。
大気が薄いため、熱を保持することができないから寒いのだ。
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火星の自転軸
火星の自転軸も、同様に25度傾斜している。
このため、火星にも季節がある。
極冠は夏に消失し、冬に出現する。
地球の地軸は1000万年の間に22度から24.5度の範囲で安定してきた。
一方で、火星の自転軸は13度から40度の範囲で変動している。
火星の自転軸は不安定なのだ。
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火星の磁場
火星は小型サイズのため、早々と誕生時の熱を失い、中心部までかなり冷えている。
現在の火星のコアは一部流動体であるようだが、ダイナモ効果を起こすほど大量ではない。
このため、現在の火星には磁場は存在しないのだ。
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火星の地形
火星の北半球と南半球では、地質・地形の特徴がまるで違う。
北半球の全体に低地で比較的最近にできたものだ。
溶岩流や堆積物による影響と見られている。
反対に南半球の地表は古い。長い歴史のなかで作られたクレーター群が多数残っている。
南半球全体では高地が多く、水流による侵食の痕跡もある。
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火星の地質年代
火星の現在の地形は、同時に作られたのではない。
38億年の時期をかけて、少しずつ今の地形になっていったのだ。
火星の地質年代は、地形が作られる原因によって三つに区分される。
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カッシーニ(人物)
ジョヴァンニ・カッシーニ。フランスの天文学者。1625年生。1712年没。パリ天文台の初代台長。土星の衛星(イアペトゥス、レア、ディオネ、テティス)や、土星の環が複数のリングで構成されていることを発見した。
カッシーニ(探査機)
NASAとESAによって運用される土星探査機。1997年に打上げられ2004年6月30日に土星軌道に到達した。2004年12月24日、ホイヘンス・プローブを分離しタイタンへの着陸に成功した。
カッシーニの間隙
土星の環のA環とB環の間のギャップ。1675年にジョヴァンニ・カッシーニによって発見された。
褐色矮星
質量が足らず、核融合反応が起こらなかった星。熱源を持っていないので輝かない。ただし、ガス・チリが集結するときの位置エネルギーを熱として溜め込んでいるので、赤外線を放っている。[..さらに詳しく見る..]
活動銀河
中心領域から膨大なエネルギーを放っている銀河がある。
このような中心領域をAGN[Active Galactic Nuclei:活動銀河核]と呼ぶ。
また、AGNを持つ銀河を活動銀河[active galaxy]という。
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活動銀河核
中心領域から膨大なエネルギーを放っている銀河がある。
このような中心領域をAGN[Active Galactic Nuclei:活動銀河核]と呼ぶ。
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かに座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。黄道12星座の一つでもある。女神ヘラが遣わせた巨大な蟹に由来する。面積は506平方度。
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かに星雲(M1/メシエ1)
おうし座ある超新星残骸。M1/メシエ1ともいう。元となった超新星は1054年に出現した。爆発の勢いは現在も衰えることなく、かに星雲は秒速1000キロメートル以上のスピードでこの瞬間も広がっている。実際のサイズは5縲鰀10光年。1731年にイギリスのアマチュア天文家のジョン・ベヴィスによって発見された。ロス卿の観測でM1がカニに似ていることが報告されたため「かに星雲」と呼ばれるようになった。[..さらに詳しく見る..]
ガニメデ
ガリレオ衛星の中で、外側から2番目の軌道を回る衛星。ガニメデは太陽系最大の衛星でもあり、直径は水星よりも大きく、火星の4分の3もある。
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カノープス
夜空で2番目に明るい恒星。りゅうこつ座のα(アルファ)星。カノープスは南天の星なので、あまり高くまで上らない。見えても地平線すれすれなので、日本ではあまり馴染みがない。太陽系からの距離は309光年。[..さらに詳しく見る..]
カプタイン星
がか座の赤色矮星。太陽系からの距離は12.8光年。1897年にヤコブス・カプタインによって発見された。8.9等であるため肉眼での観測は不可能。
カペラ
ぎょしゃ座のα(アルファ)星。距離は42光年と比較的近い。単一の恒星に見えるが、分光連星である。
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かみのけ座
現代の88星座の一つで、古い星座であるがトレミー48星座には入っておらず、ティコ・ブラーヘが星図の中で復活させた。プトレマイオス3世王の王妃ベレニケ2世が女神アプロディテの神殿に捧げた自分の髪の毛に由来する。面積は386平方度。[..さらに詳しく見る..]
かみのけ座銀河団
かみのけ座に中心を置く銀河団である。1000個以上の銀河から構成される。しし座銀河団と共に、かみのけ座超銀河団の中核となる銀河団。エイベル番号はA1656。特に密度が高い銀河団である。[..さらに詳しく見る..]
カメレオン座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。爬虫類のカメレオンを表現した星座である。面積は132平方度。[..さらに詳しく見る..]
ガモフ
ジョージ・ガモフ。アメリカの理論物理学者。1904年生。1968年没。宇宙の初期は高温高圧の火の玉であったとする「火の玉宇宙論」を提唱し宇宙背景放射を予言した。
からす座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。アポロンの使いの鳥に由来する。人語を解す白い鳥でであったが、罰により言葉を奪われ黒い姿に変えられた。面積は184平方度。[..さらに詳しく見る..]
ガラテア
海王星の第6衛星。海王星の衛星の中で4番目に内側の軌道を回る。10時間18分で公転。ボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
カリスト
ガリレオ衛星の中で、最も外側を回る衛星。サイズは水星に匹敵し、衛星としてはガニメデ、土星のタイタンに次いで3番目に大きい。[..さらに詳しく見る..]
カリフォルニア星雲
ペルセウス座の散光星雲。カリフォルニア州に形が似ていることから命名された。1884年に発見された。肉眼では見ることができない。NGC1499。距離は約2000光年。
ガリレオ(人物)
自作の望遠鏡で四大衛星、月面のクレーター、金星の満ち欠け、太陽黒点を発見し地動説の証拠とした。科学的手法の開拓者の一人。振り子の等時性や落体の法則を発見した。地動説を唱えたことで異端とされ、裁判で有罪判決を受け軟禁されたまま生涯を終えた。ガリレオの没後350年目にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオ裁判の誤りを認め、ガリレオに謝罪した。
ガリレオ(木星探査機)
1995年から2003年まで木星を周回したNASAの探査機。プローブを木星大気圏に突入させての観測も行った。エウロパ、ガニメデ、カリストの氷層下に液体の海があることを発見した。木星へ向かう途中のアクシデントで主アンテナが使用不能になったが、小型のアンテナで代用できるようにプログラムをリモートで更新して探査を継続した。
ガリレオ衛星
木星の衛星のうち、突出して大きいイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストをガリレオ衛星と呼ぶ。発見者ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)に因んで命名された。四大衛星と呼ぶ場合もある。
名称 | 半径 | 質量 | 軌道半径 | 公転周期 |
イオ | 3,643km | 8.93×1022kg | 421,800km | 1.77日 |
エウロパ | 3,122km | 4.8×1022kg | 671,100km | 3.55日 |
ガニメデ | 5,262km | 1.48×1023kg | 1,070,400km | 7.16日 |
カリスト | 4,821km | 1.08×1023kg | 1,882,700km | 16.69日 |
ガリレオ衛星の大きさの比較。 左からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト
出展:NASA:Image of the Day Gallery
ガリレオ衛星は双眼鏡や小口径の望遠鏡でも楽に見ることができる。[..さらに詳しく見る..]
カルドウェル・カタログ
アルフレッド・カルドウェルがまとめたアマチュア天文家用の星雲・星団のカタログ。メシエカタログを基本としメシエカタログに漏れているヒアデス星団や南天の明るい天体を収録している。スカイ&テレスコープ誌で公表したことから広まった。メシエ天体に「M」が付くようにカルドウェル天体には「C」がつく。
カルマン境界
地球と宇宙空間の境界面。高度100キロメートルに設定され熱圏のなかにある。この高度より高いと宇宙。カーマン境界、カーマン・ラインとも呼ぶ。国際航空連盟によって設定された。
ガレ
ヨハン・ゴットフリート・ガレ。ドイツの天文学者。海王星の発見者。 1812年生。1910年年没。ルベリエが計算で求た未知の惑星の位置を望遠鏡で探索し海王星を発見した。イギリスのアダムスもルベリエに先んじて同様の計算を行っていたことから、今日ではルベリエ、アダムス、ガレを海王星の発見者としている。
カロン
冥王星の第1衛星。確認されている冥王星の5つの衛星の中で最大。1978年6月22日、ジェームズ・クリスティーによって発見された。冥王星とカロンは常にじ面を向け合っている。[..さらに詳しく見る..]
かんししゃメシエ座
「かんししゃメシエ」とは「監視者メシエ」のことで、著名なコメットハンターのシャルル・メシエを称えた星座である。以前あったが、今は使用されていない星座である。[..さらに詳しく見る..]
環状星雲
こと座の惑星状星雲。M57、NGC6720の通称。リング星雲、ドーナツ星雲とも呼ばれる。太陽系からの距離は約2600光年。中心にある白色矮星の放射を受けて輝いている。こと座のベータ星とガンマ星の中間付近にあるので見つけやすいが、中心の白色矮星は14等級のため小型の望遠鏡では見ることができない。[..さらに詳しく見る..]
慣性センサー
慣性を利用し加速度を計測するセンサー。
カンブリア爆発
カンブリア紀に、突如として生物の多様性が増した現象。 [..さらに詳しく見る..]
ガンマ線天文学
宇宙から来るガンマ線を観測する研究分野。宇宙から来るガンマ線は地球大気を通過するうちに減衰するので地表には届かない。大気圏外のガンマ線宇宙望遠鏡を用いて観測する。[..さらに詳しく見る..]
ガンマ線バースト
大量のガンマ線を瞬時に放射される天文現象。ガンマ線バーストは不明な点が多く、発生メカニズムもまったく解明されていない。また、どのような天体がガンマ線バーストを起こしているのかも分かっていない。
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かんむり座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。クレタ王ミノスの娘アリアドネが、バッカスと結婚するときに身に付けた冠に由来する。面積は179平方度。α星はアルフェッカ(またはゲンマ)。[..さらに詳しく見る..]
かんむり座R型変光星
爆発変光星の一種。通常は約5.8等級であるが、急激に14等級まで暗くなる。恒星から噴出した炭素が冷えてスス状になり恒星の光を遮ってしまうことが原因らしい。
かんむり座銀河団
エイベル番号はA2065。太陽系からの距離は9億6000万光年。
寒露
二十四節気の一つ。太陽が黄経195度の位置に来た時。
ギアナ宇宙センター
フランス領ギアナにあるロケット打ち上げ基地。フランス国立宇宙センターが管理しているが、欧州宇宙機関[ESA]やアリアンスペース社もここを利用している。
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気象衛星
宇宙空間から地球上気象を観測する人工天体。静止軌道衛星、太陽同期軌道衛星の2種類がある。[..さらに詳しく見る..]
輝線星雲
ガス星雲のうち、恒星からの放射を受けてガスが電離し輝くもの。輝線星雲と反射星雲を合わせて散光星雲という。
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北アメリカ星雲
はくちょう座の散光星雲。NGC7000。太陽系からの距離は約1800光年。形が北アメリカ大陸に似ているために命名された。ペリカン星雲と隣合っている。
北回帰線
北緯23度26分。北回帰線上にある地点は夏至の日の正午に太陽が天頂に来る(太陽の南中高度が90度になる)。これに対し南緯23度26分が南回帰線。南回帰線上にある地点は冬至の日の正午に太陽が天頂に来る(太陽の南中高度が90度になる)。南回帰線よりも南側、および北回帰線よりも北側の地域では年間を通じて太陽が天頂に来るときがない。日本は北回帰線の北側にあるので、夏至の日であっても南中時の太陽は傾いている。
きたばえ座
おひつじ座とペルセウス座の間にあったが、今は使用されていない星座。1822年に作成されたジェミーソンの星図で描かれた。
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軌道
天体や人工天体が移動するコース。[..さらに詳しく見る..]
軌道要素
天体の軌道を決定する6個の量を軌道要素という。
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危難の海
月の海の一つ。1976年8月にルナ24号が軟着陸し土壌170.1gのサンプルリターンに成功した。[..さらに詳しく見る..]
逆行
惑星が太陽の周りを公転しているため、太陽、地球、惑星の位置関係は毎日少しずつ変わっていく。
このため、惑星を観測していると、恒星の間を毎日少しずつ位置を変えていくのが分かる。
多くの場合、惑星は西から東へ向かって移動していく。このような運動を順行という。
ところが、ときどき東から西へ向うことがある。これを逆行という。
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球状星団
数十万個程度の恒星が球状に密集した天体。銀河系の周囲を取り囲むように分布しており、ディスク部には存在しない。現在までのところ銀河系の周囲で約150個の球状星団が確認されている。[..さらに詳しく見る..]
球面収差
球面のレンズで光の入射する位置によって、焦点を結ぶ場所が異なる現象。色収差は色ごとに焦点位置が異なる現象であるが、球面収差は同一の色であっても焦点位置が異なる。
キュビワノ族
海王星の軌道と交差しないで公転し、海王星と軌道共鳴していない太陽系外縁天体。最初に発見された1992 QB1にちなみ命名された。準惑星候補のクワオアー、準惑星のハウメア、マケマケもキュビワノ族。
キュリオシティ
2012年から火星の地表で活動しているNASAのローバー型探査機。火星での生命存在の可能性を探る。スコップで土壌を掘り、ドリルで岩に孔をあけサンプルを収集する。その後、内部の機器内で化学的に分析され、生命の素材となる化合物を探る。スピリット、オポチュニティは太陽電池が電源であったが、キュリオシティはプルトニウムを利用した原子力電池を装備している。[..さらに詳しく見る..]
極冠
火星極域のドライアイスで覆われた極地の一帯を極冠という。
極冠は冬場に出現する。冬場が終わると、ドライアイスは気体の二酸化炭素へ昇華し大気へ戻る。
全大気の25%に及ぶガスが短期間で放出されるため、これに伴い生じる気流は凄まじい。
このため時速400キロメートルの風が巻き起こる。
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極限環境微生物
高圧や高熱、極度の酸・アルカリなど、通常の生物では生存不可能な環境に好んで棲息する微生物。[..さらに詳しく見る..]
局部銀河群
我々の銀河系が属している銀河群を局部銀河群という。
局部銀河群には40個以上の銀河が所属している。
局部銀河群で最大の銀河はアンドロメダ座銀河M31である。
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きょしちょう座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。
「きょしちょう」とは、キツツキの一種「巨嘴鳥」のことである。面積は295平方度。
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ぎょしゃ座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。4頭立ての戦車馬車を発明したアテネ王エリクトニオスに由来する。α(アルファ)星はカペラ。面積は657平方度。
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巨大ガス惑星
木星、土星の2つを巨大ガス惑星という。気体の水素、ヘリウムの厚い大気の層が固体の中心部をとりまいている。[..さらに詳しく見る..]
巨大氷惑星
天王星と海王星の2つを巨大氷惑星という。
水、メタン、アンモニアの氷を豊富に含んでいる。特にメタンが赤色光を吸収するため、惑星全体が青く見える。[..さらに詳しく見る..]
巨大地球型惑星
岩石や金属を主要成分とし、地球質量の数倍程度のサイズの太陽系外惑星。巨大地球型惑星ともいう。
[..さらに詳しく見る..]
巨大惑星
太陽から遠い4惑星を巨大惑星という。
巨大惑星は地球型惑星よりもサイズも質量も大きいが密度は小さい。
[..さらに詳しく見る..]
きりん座
現代の88星座の一つでバルチウスが制定した星座の一つ。
「きりん」とは首の長い動物のキリンのことである。面積は757平方度。
[..さらに詳しく見る..]
銀河
恒星やガス星雲は宇宙全体に広がっているのではない。
重力で集まり、集団を作る。
この集団を銀河という。
銀河には、形によって渦巻銀河、楕円銀河、不規則銀河等の種類がある。
太陽系が所属する銀河を銀河系、または天の川銀河という。
[..さらに詳しく見る..]
銀河群
銀河は宇宙全体に、均一に分布しているのではない。
銀河は単独で存在するのではなく、多数が集合して分布している。
数10個の銀河が集合した銀河の集団を銀河群という。
[..さらに詳しく見る..]
銀河系
太陽系を含む恒星の大集団を銀河系という。
銀河系は直径10万光年の巨大な渦巻きであり、特に中心部が膨らんでいることが確認されている。
太陽系はこの銀河系の中心ではなく、辺縁部に近い場所にいる。
天の川の一部分が太く見えるのは、銀河系の中心方向を見ているからなのである。
[..さらに詳しく見る..]
銀河系外星雲
銀河の別名。
[..さらに詳しく見る..]
銀河団
銀河は宇宙全体に、均一に分布しているのではない。
銀河は単独で存在するのではなく、多数が集合して分布している。
100個以上の銀河が集合している銀河の集団を銀河団という。
[..さらに詳しく見る..]
銀河中心のブラックホール
銀河の中心は強力な電波源であり、いて座Aと呼ばれている。その正体は重さが太陽の300万倍もある巨大質量ブラックホールで、太陽系から2万6000光年の距離にある。[..さらに詳しく見る..]
金環食
月が太陽と完全に重なった皆既日食に対し、月が遠方にあり視直径が少し小さいため太陽全面を隠すことができず、太陽の縁が月からはみ出る日食。
均時差
一年を通して、「南中から次の南中までの時間」を平均すると24時間になるが、平均が24時間なのであって、毎日24時間なのではない。最大で17分程度、24時間よりも長い時期があり、反対に14分程度、短い時期もある。この差を均時差という。[..さらに詳しく見る..]
近日点
太陽を公転する天体が、太陽に最も近付く点。これに対し太陽から最も離れる点を遠日点という。近日点と遠日点があるのは、軌道が真円ではなく楕円であり、太陽がその焦点にいるからである。放物線軌道や双曲線軌道を運行する天体は、二度と太陽に戻って来ないので近日点はあるが遠日点はない。
金星
金星は太陽系第二惑星である。
地球の内側を公転しているために、金星は太陽から遠く離れて見えることはない。
だから、金星は夜中には、見えないのだ。
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金星の衛星
17世紀のカッシーニが金星の衛星の発見を公表しネイトと命名された。18縲鰀19世紀にかけても複数の天文学者が金星の衛星の観測を報告したが、現在では金星の衛星の存在は否定されている。
金星の雷
ベネラ11号はソビエト(当時)の金星探査機で1978年12月25日に着陸した。
このベネラ11号が、着陸直後に稲妻を検出した。
後続のベネラ12号も稲妻を確認し、雷鳴まで録音した。
これ以来、金星の雷の存在について、賛否両論に分かれた論争が続いている。
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金属欠乏星
重元素の割合が少ない恒星。
金属量
天体に含まれる水素・ヘリウム以外の元素の割合を金属量という。
金属量は知ることによって、その天体の年齢を推定する一助になる。
クエーサー
100億光年以上の遠方にある恒星のように見える天体。恒星のように見えるだけで、恒星ではない。見かけが恒星に似ているということから、恒星状天体、準星と呼ぶ場合もある。遠方にある活動銀河核の一種。[..さらに詳しく見る..]
クォーク
中性子や陽子を構成する素粒子。中性子や陽子が物質の最小単位だと思われていたが、さらに小さい単位がクォークである。陽子は2個のアップクォーク(u)、1個のダウンクォーク(d)の計3個で、中性子は1個のアップクォーク(u)、2個のダウンクォーク(d)の計3個で構成される。クォークは、アップクォーク(u)、ダウンクォーク(d)も含めて全部で6種類ある。[..さらに詳しく見る..]
クォーク星
中性子星が、重力でさらに崩壊して、クォークだけで構成された天体。理論的に予測されているのみで観測されていない。ただし、いくつかの候補が見つかっている。
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くじゃく座
現代の88星座の一つでヨハン・バイエルが制定した12の星座の一つ。
「くじゃく」とは鳥類の孔雀(クジャク)である。面積は378平方度。
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くじら座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
アンドロメダに襲いかかるところをペルセウスによって倒された怪物に由来する。面積は1231平方度。
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くじら座タウ星
くじら座の主系列星。太陽系からの距離は約12光年。オズマ計画では目標天体となった。現在では5つの太陽系外惑星が発見されている。
屈折式望遠鏡
凸レンズを使用して像を作る望遠鏡を屈折式望遠鏡という。
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クトニア惑星
巨大ガス惑星が主星に近いため、熱で外層の水素とヘリウムが失われた仮説上の太陽系外惑星の種類。
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暗い太陽のパラドックス
地球誕生初期の太陽は現在よりも30%暗かった。これだけ暗いと地球全体が凍結するはずである。しかし、この時代、完全に凍結したという証拠は得られていない。地球誕生初期の大気は二酸化炭素が高濃度であったため、温室効果により凍結を免れたと考えられている。[..さらに詳しく見る..]
クラウドサット
雲の量、配置、構造、熱放射を調査する地球観測衛星。[..さらに詳しく見る..]
グリーゼ581
てんびん座の赤色矮星である。太陽系から距離は20.3光年。 複数の太陽系外惑星を持つ。[..さらに詳しく見る..]
グリーンフラッシュ
日没時の一瞬、または日の出時の一瞬に太陽が緑色に強く輝く現象。色いよる屈折や散乱の違い、大気層のゆらぎ等の複数の条件が重なって生じるため、観測の機会は少ない。
グリニッジ天文台
ロンドン郊外にある天文台。初代天文台長はジョン・フラムスティード。イングランド国王チャールズ2世が1675年に設立した。世界時の基準になった天文台。
クレーター
隕石の衝突によってつくられた孔をクレーターという。
爆発、衝突、噴火によって作られた同様の孔をクレーターという場合もある。
グレートアトラクター
2億5000万光年の彼方にある巨大な重力源。巨大なおとめ座銀河団でさえ、引きつけている。銀河系の塵(チリ)の影響で観測が難しく、グレートアトラクターの正体はよく分かっていない。[..さらに詳しく見る..]
グレートウォール
銀河群、銀河団は宇宙に一様に分布しているのではなく、平面状に分布している。
これは、巨大な壁のように見えるのでグレートウォールともいう。
グレートウォールと他のグレートウォールの間には、何もない空間が続く。
この空間をボイド(超空洞)という。
グレートウォールはボイドを包み込むようにして、分布している。
これが、セッケンの泡のように見えることから泡構造という。
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クレシダ
天王星の第9衛星。天王星の衛星の中で4番目に内側の軌道を回る。1986年のボイジャー2号の天王星探査によって発見された。[..さらに詳しく見る..]
クロイツ群
近日点が極めて太陽に近い彗星の一群。元は巨大な彗星であったが分裂してクロイツ群になったらしい。
グローリー
大気中の微細粒子(エアロゾル)の化学的性質や分布、地球が受ける太陽の熱量の長期的な影響を確認するNASAの地球観測衛星。[..さらに詳しく見る..]
けいききゅう座
軽気球での初の有人飛行(1783年)を記念してラランドが設定した星座。現在は廃止された星座である。[..さらに詳しく見る..]
啓蟄
二十四節気の一つ。太陽が黄経345度の位置に来た時。
夏至
二十四節気の一つ。太陽が黄経90度の位置に来た時。
ケスラー・シンドローム
人工衛星を打ち上げるたびにスペースデブリが増え、スペースデブリが増えると衝突の確率が高まって、さらにスペースデブリが増えていく。これが繰り返されると地球の周囲はスペースデブリで覆われ、ロケットを打ち上げる方向がなくなってしまう。これをケスラー・シンドロームという。ケスラー・シンドロームを避けるために、スペースデブリを除去する技術の開発も急務である。[..さらに詳しく見る..]
結晶分化作用
マグマが冷えるときに、固まりやすい鉱物から順番に晶出し、残ったマグマの組成が次々に変化していく現象。[..さらに詳しく見る..]
月食
月が地球の影に入る現象。地球から見て月が太陽の反対にくると、地球の影が月面に投影され満月が欠けて見える。これが月食である。月の軌道は少し傾いているので、満月の度に毎回月食は起こらない。[..さらに詳しく見る..]
月震
月で発生する地震を月震という。地球の地震に比較して月震は弱い。地球の地震はプレートテクトニクスで発生するが、月震は潮汐力が原因と推定される。[..さらに詳しく見る..]
月面で生き延びた微生物
アポロ12号が月面から持ち帰ったサーベイヤー3号の部品に地球由来の微生物が付着していた。この微生物は元々サーベイヤー3号に付着していたもので、2年半の間、放射線と真空にさらされた月面で生き残っていたことになる。[..さらに詳しく見る..]
月面発光現象(LTP)
月面の一点が突如として輝く現象。ほとんどが数秒間の現象だが、なかには数時間継続したケースもある。月の内部からのガスの噴出、または流星体の衝突が原因らしい。[..さらに詳しく見る..]
月齢
月齢とは朔からカウントした日数。朔を「0.0日」とし、6日と12時間経過していれば月齢6.5となる。月の見かけの形は月齢と大いに関係があり、上弦は月齢7.4、満月は月齢14.8、下弦は月齢22.2におおよそ相当する。[..さらに詳しく見る..]
ケフェウス座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。ギリシア神話に登場するエチオピア王に由来する。王妃はカシオペア、その娘がアンドロメダである。面積は588平方度。[..さらに詳しく見る..]
ケプラー(人物)
ヨハネス・ケプラー。1571年生。1630年没。ドイツの天文学者。チコ・ブラーヘの残した火星の運行に関するデータを解析し「ケプラーの法則」を導き出した。神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の命で天文表(ルドルフ表)を作成した。
ケプラー宇宙望遠鏡
太陽系外惑星の調査を行う宇宙望遠鏡。2009年3月6日に打ち上げられた。3年間で10万個の恒星を観測した。[..さらに詳しく見る..]
ケプラーの第1法則
ケプラーがまとめた惑星の運行に関する法則の1つ。惑星の軌道は太陽をひとつの焦点とする楕円である。楕円の法則ともいう。[..さらに詳しく見る..]
ケプラーの第2法則
ケプラーがまとめた惑星の運行に関する法則の1つ。惑星と太陽とを結ぶ直線が一定時間につくる面積は、常に一定である。面積速度一定の法則ともいう。[..さらに詳しく見る..]
ケプラーの第3法則
ケプラーがまとめた惑星の運行に関する法則の1つ。惑星の公転周期の2乗は、軌道の長半径の3乗に比例する。調和の法則ともいう。[..さらに詳しく見る..]
ケプラーの超新星
1604年にへびつかい座に出現した超新星。ヨハネス・ケプラーがこの超新星を詳しく観測したことにちなみ命名された。ケプラーの超新星以来、銀河系内には超新星は出現していない。[..さらに詳しく見る..]
ケプラーの法則
惑星の動きをまとめた法則。楕円軌道の法則、面積速度一定の法則、調和の法則の3つから構成される。チコ・ブラーヘの観測記録を調べたヨハネス・ケプラーによって発見された。[..さらに詳しく見る..]
ゲミンガ
ケルベルス座
ヘベリウスが設定した星座。ヘラクレスが掴んだ3つの頭を持つヘビを表現する。現在は廃止された星座。[..さらに詳しく見る..]
ケルベロス(冥王星の衛星)
冥王星の第4衛星。ハッブル宇宙望遠鏡によって発見された。
ゲルマン・チトフ
世界で4番目に宇宙に行った人物。旧ソビエトでは2番目に宇宙に行った人物。1935年生。2000年没。宇宙飛行の最年少記録保持者(25歳)であり、初めての宇宙酔いの体験者、初めて宇宙で食事をした人物でもある。[..さらに詳しく見る..]
ケレス
メインベルト最大の天体。最初に発見された小惑星。1801年1月1日にシチリア島のパレルモ天文台で発見された。ケレス(セレス)の質量だけで、メインベルト天体の3分の1を占める。メインベルトで次に質量が大きい天体はパラスであるが、それでもケレスの5分の1である。2006年にIAU総会で惑星の定義が決定した際、冥王星とともに準惑星に分類された。[..さらに詳しく見る..]
原始星
誕生直後の恒星。原始星は核融合反応で輝くのではなく、星間物質が収縮するときに、運動エネルギーから変換された熱エネルギーによって輝く。
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原始惑星状星雲
惑星状星雲になる直前の天体。原始惑星状星雲は赤外線を強く放射する。
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原生代
約25億年前に始まり約5億4,200万年前に終わる地質年代である。藻類による光合成によって大気中の酸素濃度が増加した。[..さらに詳しく見る..]
ケンタウルス座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
ケンタウルス族(上半身が人間、下半身が馬である伝説上の一族)に由来する。いて座の由来となったケイロンもケンタウルス族の一人。太陽系に最も近い恒星プロキシマはケンタウルス座にある。面積は1060平方度。
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ケンタウルス座A
ケンタウルス座で最初に発見された電波源。正体は電波銀河NGC5128。太陽系からの距離は1200万光年。
ケンタウルス座X-3
ケンタウルス座で3番目に発見されたX線源。全天で最初に発見されたX線パルサーでもある。
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ケンタウルス座アルファ
シリウス、カノープスに次いで3番目に明るい恒星。太陽系からの距離は4.4光年。A(主星)、B(伴星)、C(第2伴星)から構成される三重連星である。C(第2伴星)はプロキシマとも呼ばれる赤色矮星で太陽系に最も近い恒星である。プロキシマは半径0.2光年の軌道を100万年で公転する。[..さらに詳しく見る..]
ケンタウルス族
木星から海王星の間に存在する小惑星の一群をケンタウルス族と総称する。
海王星の引力の影響でカイパーベルトから内側へ弾き出された天体が、ケンタウルス族である。
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けんびきょう座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。「けんびきょう」とは「顕微鏡」のことである。面積は210平方度。
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こいぬ座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
オリオンが連れた猟犬のうちの一匹である。アルファ星のプロキオンはベテルギウス、シリウスとともに冬の大三角形を作る。面積は183平方度。
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合
太陽系の8惑星のうち、地球より外側を回る5つの惑星を外惑星という。外惑星が太陽の向こう側にいる状態を合という。[..さらに詳しく見る..]
高エネルギー天文学
宇宙空間では、高エネルギーを持つ素粒子の衝突によって様々な天文現象が起こっている。
これらを研究する領域を高エネルギー天文学という。
紅炎
彩層の一部がコロナ中に吹き上がる現象。プロミネンスとも言う。
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光球
太陽のギラギラと光輝く部分を光球という。
その周囲を取り囲む薄いガスの層が彩層である。
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光行差
地球の公転運動の影響で、天体の位置がずれて見える現象。
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恒星
惑星や月は太陽の光を反射して輝いている。
一方で太陽は自ら光を放っている。
このように自分で光る星を恒星という。
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恒星時
恒星の動きを基準にした時刻体系。恒星日の24分の1が1恒星時である。
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恒星年
恒星の動きを基準にした一年の長さ。恒星と太陽の位置関係が同じになる周期をいう。
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恒星の進化
恒星が生まれてから消滅するまでのプロセスをという。
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恒星日
恒星の動きを基準にした時刻体系。
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降着円盤
宇宙空間の物質(ガスや塵)が、重力の大きい天体に引きずり込むまれるとき、そのまま落下しない。
ガスや塵は螺旋(らせん)を描きながら天体の周囲に集まり、円盤状に密集する。
これを降着円盤という。
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黄道
地球から見ると、太陽は一年かけて天球を一周するように見える。
太陽がたどる見掛け上の道を黄道という。
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黄道光
太陽付近の黄道に沿って観測される光の帯を黄道光という。
惑星間塵で反射した太陽光が黄道光の正体である。
黄道十二星座
全天の88星座のうち、黄道沿いにある12の星座を黄道十二星座という。
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光年
光が一年かかって進む距離。100光年先の天体を観測したとき、それは100年前にその天体を出発した光であり、100年前の姿を観測していることになる。[..さらに詳しく見る..]
こうま座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
「こうま」とは「子馬」「小馬」の意味である。ペガスス座の子供だという伝承がある。2番目に小さい星座である。面積は72平方度。
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コーディリア
天王星の第6衛星。天王星の衛星の中で最も内側を回る衛星。1986年にボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
コーディレフスキー雲
月軌道上のL4ポイント、L5ポイントに存在すると主張された雲状の天体。1961年にコーディレフスキが存在を確認したと発表し、カイパー空中天文台(1967年)、太陽観測衛星OSO-6(1975年)が存在を確認している。1980年以降、コーディレフスキー雲の観測報告がなくなり、コーディレフスキー雲は一時的な現象だったと考えられている。[..さらに詳しく見る..]
こぎつね座
現代の88星座の一つでへべりウスが制定した17の星座の一つ。
ヘベリウスはガチョウを咥えたキツネの姿を描き、「キツネとガチョウ座」とした。亜鈴状星雲M27が有名。面積は268平方度。
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穀雨
二十四節気の一つ。太陽が黄経30度の位置に来た時。
国際宇宙ステーション
国際宇宙ステーションとは、アメリカ・ロシア・日本・カナダ・ヨーロッパが共同で建設・運営する地球周回軌道上の実験研究施設である。
建設中ではあるが、クルーの滞在・実験はすでに始まっている。
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黒色矮星
白色矮星は熱源を持っていないため、少しづつ冷めていく。
冷めれば、だんだんと暗くなる。
完全に熱を失い、光を放たなくたった星が黒色矮星である。
白色矮星が完全に冷えるまでには長時間がかかるので、宇宙にはまだ黒色矮星は存在していないと考えられている。
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極超新星
超新星のうち、通常よりも極めて明るくなるタイプの超新星。通常の超新星とは発光のメカニズムが異なっている。[..さらに詳しく見る..]
黒点
太陽の表面にポツポツと観測される黒色の点を「太陽黒点」、または単に「黒点」という。
光球黒点の温度は6000度であるが、黒点の温度は4000度である。
黒点も光を放っているが、周囲の光に比較して弱いため黒く見える。
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こぐま座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
こぐま座は7つの星がひしゃくのように配列しているから、北斗七星をビッグディッパー、こぐま座をリトルディッパーと呼ぶ場合もある。天の北極はこぐま座の領域内にある。面積は256平方度。
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こじし座
現代の88星座の一つでへべりウスが制定した17の星座の一つで、「こじし」とは「小獅子」の意味。全天で4つあるアルファ星がない星座の一つでもある。しし座のすぐ北にある。面積は232平方度。
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コスモス(人工衛星)
ロシアの人工衛星。旧ソビエト連邦時代の1962年3月16日に1号が打ち上げられた。技術検証、観測、軍事等の様々な目的を持つ機体が打ち上げられている。
コスモノート
ロシアで訓練を受け資格を取得した宇宙飛行士。
古生代
先カンブリアン代と中生代の中間にある地質時代。顕生代は古生代から始まる。生物種の急激な増加(カンブリア爆発)に始まり、地球規模での大量絶滅までの期間。[..さらに詳しく見る..]
ゴダード
ロバート・ゴダード。米国のロケット研究者。1882年生。1945年没。「ロケットの父」とも呼ばれる。生前の業績は評価されず、ニューヨーク・タイムズ紙はゴダードの理論を酷評した。アポロ11号による月着陸の前日、ニューヨーク・タイムズ紙は約50年ぶりに自社の主張の誤りを認めた。NASAのゴダード宇宙飛行センターに名を残している。
ゴダード宇宙飛行センター
NASAの施設の一つ。略称はGSFC。衛星の管制・通信を行う。1959年設立。ロケットの父ロバート・ゴダードの名に由来するが、ゴダード自身が設立したのではない。
固体燃料ロケット
推進剤として固体の物質を利用したロケットである。液体燃料ロケットと異なり、一旦点火されると燃焼を制御できない。[..さらに詳しく見る..]
コップ座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
酒の神ディオニュソスの杯に由来するという説がある。面積は282平方度。
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こと座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
オルフェウスが持っていた琴に由来する。面積は286平方度。
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こと座流星群
おおよそ4月16日から4月25日の間に出現する流星群。出現数は不安定で、突発的に増加する年もある。1922年、1945年、1982年に大規模な出現を見せた。こと座流星群と言いながら輻射点はヘルクレス座にある。[..さらに詳しく見る..]
コメットハンター
新彗星の発見を目指して活動する天文家。
固有運動
恒星は宇宙空間に静止しているのではない。それぞれ独自のスピードを持って、宇宙空間を移動しているのである。これを固有運動という。[..さらに詳しく見る..]
コル・カロリ
りょうけん座α(アルファ)星。実視連星。アークトゥルス、スピカ、デネボラとともに春のダイヤモンドを構成する。「チャールズの心臓」という意味で、チャールズとはイングランド王チャールズ1世のこと。
コロナ
太陽の大気をコロナという。
大気といってもコロナは気体ではなく、プラズマである。
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コロナ質量放出
コロナ質量放出とは、コロナから大量の物質が一気に放出される現象をいう。
CMEともいう。
放出の模様は、コロナグラフによって観測することができる。
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コロナホール
コロナの分布には粗密がある。
コロナがある場所とコロナがない場所(または、コロナが薄い場所)が、入り混じっているのだ。
コロナのない場所をコロナホールという。
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コロナループ
太陽の光球上でアーチ状になったプラズマ。コロナループは黒点のすぐ近くに現れる。
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コロンビア
スペースシャトルの1号機。1981年4月のミッションで初めて宇宙に出たスペースシャトル。2003年2月1日、大気圏再突入中に空中分解した。
コンスタンチン・ツィオルコフスキー
近年の宇宙開発につながる基礎概念(ロケット理論、宇宙服、宇宙遊泳、宇宙ステーション、人工衛星、多段式ロケット、ロケット燃料、軌道エレベータ等)を考案した人物。ロケットの理論を数学的に考察し、ツィオルコフスキーのロケット方程式としてまとめた。[..さらに詳しく見る..]
コンステレーション計画
スペースシャトル退役後の宇宙機開発の計画であったが、中止になった。[..さらに詳しく見る..]
コンドライト
石質隕石の種類の一つ。コンドルールという球状の粒子を含む。これに対しコンドルールを含まないものがエイコンドライト。
コンドルール
石質隕石の一部に含まれる球状の粒子。コンドルールを含む石質隕石をコンドライト、含まないものをエイコンドライトという。コンドルールは急な加熱と急な冷却を経て生成されたらしいが、熱源は不明である。
コンパクト星
白色矮星、中性子星、ブラックホールのような高密度の天体の総称。
コンパス座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
製図用具のコンパスを意味する。面積は93平方度。
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