宇宙&天文学用語集
宇宙&天文学用語集は、天文学・宇宙・天体に関する重要語を集めた用語辞典である。
サ行
サーベイヤー計画
米国が実施した無人の月探査ミッション。軟着陸技術の開発と検証を目的とし計7機の探査機が打ち上げられた。サーベイヤー計画の調査によって、アポロによる有人月着陸の実現性が高まった。[..さらに詳しく見る..]
歳差
回転の弱まったコマは、軸が傾きながらゆっくりと軸の方向を回転させる。
これを歳差という。
地球の自転軸にも歳差がある。
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彩層
太陽のギラギラと光輝く部分(光球)の周囲を取り囲む薄いガスの層。彩層の厚さは2000から3000km程度である。
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さいだん座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。
「さいだん」とは「祭壇」の意味である。ケイロン(いて座)の祭壇だとする説がある。面積は237平方度。
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サオ
海王星の第11衛星。地上からの観測によって2002年に発見された。ボイジャー2号の探査以来初めて発見された海王星の衛星。[..さらに詳しく見る..]
朔望月
月は新月(朔)→上弦→満月(望)→下弦と変化し、再び新月へと戻る。
このサイクルを「朔望月」という。
朔望月の長さは常に一定でないが、おおよそ約29.5日12時間44分である。
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さそり座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。黄道12星座の一つでもある。オリオンを倒した巨大サソリに由来する。面積は497平方度。[..さらに詳しく見る..]
さそり座X-1
最初に発見された太陽系外のX線源である(1962年)。太陽系からの距離は9000光年。[..さらに詳しく見る..]
サリュート(宇宙ステーション)
ソビエト連邦によって開発された宇宙ステーション。1号から7号までが打ち上げられた。サリュート1号は世界初の宇宙ステーションである。2号、3号、5号は軍事を目的するミッションでアルマースという別名で呼ばれていた。[..さらに詳しく見る..]
サロス周期
同様な日食・月食が繰り返す周期。太陽、地球、月の相対位置は6585.3212日(約18年と10日)でほぼ同じになるので、似た条件の日食・月食はこの周期(サロス周期)で発生する。
散開星団
同じガス星雲から同時に誕生した、ある程度まとまっている星の集団を散開星団という。
誕生後間もないので、散開星団を構成するメンバーは、みな若い星である。
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さんかく座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。銀河系外星雲M33が有名。起源はよく分かっていない。面積は132平方度。[..さらに詳しく見る..]
さんかく座銀河
さんかく座にある銀河。M33。アンドロメダ銀河(M31)に次いで銀河系に近い銀河。直径は銀河系の半分(5万光年)、質量は10分の1程度。[..さらに詳しく見る..]
サングレーザー
太陽の極めて近くを通過する彗星。1000以上が発見され、似た軌道ごとにクロイツ群、マイヤー群、クラフト群等に区分されている。
散光星雲
輝線星雲と反射星雲を合わせて散光星雲という。
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散在流星
三畳紀
ペルム紀(二畳紀)とジュラ紀の間。約2億5100万年前に始まり、約1億9500万年前まで続く。恐竜は三畳紀の中期に出現した。二酸化炭素濃度が高く、酸素濃度は10%程度しかなかった。[..さらに詳しく見る..]
酸性雨
硫黄酸化物(SOX)や窒素酸化物(NOX)が取り込まれた雨・霧・雪。通常よりも酸性を示す。酸性雨によって、森林の衰退、遺跡・建築物の損傷、生態系へのダメージが発生する。[..さらに詳しく見る..]
サンプルリターン
他の天体の土壌や、宇宙空間にある粒子を採取し、それを地球に持ち帰るミッション、または技術。[..さらに詳しく見る..]
散乱ディスク天体[SDO]
海王星の重力の影響を受け、エッジワース・カイパーベルトから外側にはじき出された天体の一群。準惑星に分類されているエリスは散乱ディスク天体の一つ。[..さらに詳しく見る..]
三裂星雲
いて座の散光星雲。散光星雲の手前に暗黒星雲があるため、三分割されているように見えている。[..さらに詳しく見る..]
シアノバクテリア
光合成を行うバクテリア。藍藻(らんそう)ともいう。28億年前に出現した最古の光合成生物(異説もある)。20億年以上前、真核細胞がシアノバクテリアを取り込み共生が始まり葉緑体の起源となった。[..さらに詳しく見る..]
シーイング
風や気流など大気の動きの影響で、星が揺れ動いて見える度合い。シーイングが悪いときに望遠鏡で惑星を観測すると歪んでみえる。これとは逆にシーイングが良いときには像が安定する。
紫外線天文学
宇宙から来る紫外線を観測する天文学
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磁気嵐
地磁気は太陽の活動の影響を受け、変動することがある。
これを磁気嵐という。[..さらに詳しく見る..]
シグナス
オービタル・サイエンス社が開発した無人の宇宙船。サービスモジュールと与圧貨物モジュールから構成される。[..さらに詳しく見る..]
しし座
現代の88星座の一つでトレミー48星座の一つ。黄道12星座の一つでもある。ヘラクレスによって倒されたネメアの獅子に由来する。面積は947平方度。
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しし座銀河団
かみのけ座銀河団とともに、かみのけ座超銀河団を構成する銀河団。 エイベル番号はA1367。[..さらに詳しく見る..]
しし座流星群
毎年おおよそ11月14日縲鰀11月24日の間に出現する流星群。母彗星はテンペル・タットル彗星。33年ごとに大規模な出現が発生する。[..さらに詳しく見る..]
示準化石
地質年代を特定するために目印となる化石。数億年に渡って姿かたちが変っていない生物の化石は、示準化石にならない。[..さらに詳しく見る..]
事象の地平面
ブラックホールに近づくと、二度とこの世に戻って来ることができなくなる限界。事象の地平面の内側と外側は何の変化もなく連続しているので、すぐに分かるような目印がない。遠い未来の宇宙飛行士は、うっかり事象の地平面の内側に入ってしまわないよう気をつけねばならないだろう。[..さらに詳しく見る..]
始新世高温期
始新世は約5500万年前に始まり、約3800万年前に終了した。暁新世から始新世に変るタイミングで気候変動が起こり、地球全体が急激な温暖化に見舞われた。この時期を始新世高温期という。[..さらに詳しく見る..]
地震波
地中で発生した地震の振動を伝える波。P波とS波の2種類がある。
地震波 | 速さ | 波の種類 | 伝わる物質 |
P波 | 速い | 縦波 | 固体、液体、気体 |
S波 | 遅い | 横波 | 固体 |
P波の「P」はプライマリ(最初)の「P」、S波の「S」はセカンダリ(2番目)の「S」である。P波が最初に到達する地震波だからプライマリなのだ。[..さらに詳しく見る..]
地震波トモグラフィー
地震波を観測した各地のデータを解析することで、地中深くの構造を知る技術。地震波トモグラフィーにより、CTスキャンのように地球の断層写真を得ることができる。[..さらに詳しく見る..]
静かの海
海と呼ばれる月の地名の一つ。直径は約876キロメートル。1969年7月20日、アポロ11号が静かの海に着陸した。[..さらに詳しく見る..]
始生代
始生代は、約38億年前に始まり約25億年前に終わる地質年代である。始生代を太古代という場合もある。始生代に真正細菌と古細菌が分岐した。[..さらに詳しく見る..]
視線速度
恒星は、それぞれ独自の方向に宇宙空間を移動している。
長い年月が経過すると、この影響で天球上の恒星の位置が変化する。
恒星は天球面に沿った方向に移動するのみではなく、地球の方向(または反対方向)にも移動している。
地球の方向(または反対方向)を視線方向という。
つまり、恒星は天球面に沿った移動と、視線方向の移動の二つを同時に行っているのである。
視線方向の移動の速度を視線速度という。
実視等級
星の見かけの明るさ。古代ギリシアで全天で特に明るい20個の恒星を一等星、条件の良い日にやっと肉眼で確認できる恒星を六等星と決めたことが起源。[..さらに詳しく見る..]
しぶんぎ座
18世紀にラランドが設定した星座。天体の位置を測定する器具「四分儀」を表現している。現在は廃止された星座である。しぶんぎ座[..さらに詳しく見る..]
しぶんぎ座流星群
毎年、おおよそ1月1日から1月5日の間に出現する大規模な流星群。母天体は分かっていない。輻射点はかつてのしぶんぎ座にある。[..さらに詳しく見る..]
縞状鉄鉱層
縞模様が付いた鉄鉱層。シアノバクテリアの光合成で、海水中に大量の酸素が供給されたことが起源である。[..さらに詳しく見る..]
ジャイアント・インパクト説
できたばかりの原始地球に火星程度のサイズの天体が衝突し、このとき飛び散った破片が集まって月が形作られたとする説を、ジャイアント・インパクト説という。
この説により、岩石などに含まれる同位体元素の比率が地球と月とで似通っていること、月のマントルには揮発性の元素が少ない(月はかつて高温にさらされた)ことを無理なく説明することが可能になる。
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ジャコビニ・ツィナー彗星
10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の母天体。公転周期6.6年の周期彗星。1985年、NASAの探査機ICEがジャコビニ・ツィナー彗星に7800キロメートルまで接近し、プラズマテイルから水と一酸化炭素イオンを検出した。[..さらに詳しく見る..]
ジャコビニ流星群(りゅう座ガンマ流星群)
10月9日前後の夕刻に出現する流星群。りゅう座ガンマ流星群とも呼ばれるが、母天体ジャコビニ・ツィナー彗星の名から、ジャコビニ流星群とも呼ばれている。[..さらに詳しく見る..]
秋分
二十四節気の一つ。太陽が黄経180度の位置に来た時。
秋分点
黄道と天の赤道の交点のうち、太陽が北側から南側に横切る点を秋分点という。
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シューメーカー・レビー第9彗星
1993年3月に発見された周期彗星。1994年に木星に衝突して消滅した。発見より20縲鰀30年前に木星の引力で捕獲されたと考えられるが、木星の周囲を公転する彗星となった。
シューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突
シューメーカー・レビー第9彗星が、1994年7月に木星に衝突した。このような大規模な天体の衝突をリアルタイムで観測したのは史上初である。衝突は木星の裏側で起きたため、衝突の瞬間の観測は不可能であったが、やがて自転によって木星の裏面が地球から見えると、巨大な衝突痕が確認された。この衝突痕は、衝突後数カ月に渡って観測された。これを機に、以前は可能性でしかなかった地球への天体衝突が、現実の問題として取り上げられるようになった。[..さらに詳しく見る..]
重力崩壊
天体は自分の重力で収縮しようとするが、内部の圧力とバランスすることによってサイズを保っている。しかし、中心部の質量が極端に大きい場合、重力による収縮を支えることができなくなり、果てしなく収縮していく。この現象を重力崩壊という。
重力レンズ
遠方の天体(恒星、銀河)を発した光が、手前の天体の近くを通過するときに重力の作用で光路が曲がる。
このため、本来とは違う位置に天体が見える現象を重力レンズと呼ぶ。
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縮退圧
物質の密度が極端に高くなったときに生じる、電子が相互に接近し退けあう圧力。非常に密度が高くなると量子力学的な効果(パウリの排他原理)により粒子同士が退けあう。通常の圧力は温度にも影響されるが、縮退圧は密度だけに依存する。[..さらに詳しく見る..]
主系列星
水素の核融合反応が輝く恒星を主系列星という。
夜空で輝くほとんどの恒星は、主系列星である。
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種族
恒星の世代を種族という。宇宙誕生の直後に生まれた恒星を第Ⅱ種族、もっと後に生まれた恒星を第Ⅰ種族という。
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シュテインス(小惑星)
直径約4.6kmの小惑星。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を目指す探査機ロゼッタが、途中でシュテインスに1700kmまで接近した。[..さらに詳しく見る..]
ジュノー(木星探査機)
ジュノー[Juno]とはNASAの次期木星探査機である。
ジュノーは、ニューホライズンに次ぐニューフロンティア計画の第2弾となる探査ミッションだ。
木星到達は2016年の予定である。
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シュバルツシルト半径
シュバルツシルト半径とは、ブラックホールの中心(特異点)から事象の地平面までの距離のことである。事象の地平面の中に入ると、二度と出ることができないことから、ブラックホールの大きさは、シュバルツシルト半径で表現する。
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シュペーラーの法則
太陽黒点は約11年の周期で増減する。
この周期に合わせて、太陽黒点が出現する緯度も変化する。
太陽黒点が高緯度に出現すると新しい太陽活動周期が始まる。
太陽活動が最盛期に向かうにつれ、太陽黒点の緯度が低下し、北緯・南緯15度の出現でピークを迎える。
太陽黒点の緯度はさらに低下し、北緯・南緯7度で、約11継続した活動周期が完了する。
活動周期に伴う黒点が出現する緯度の変化をシュペーラーの法則という。
ジュラ紀
三畳紀と白亜紀の間で恐竜の全盛期。約1億9500万年前に始まり、約1億3500万年前まで続く。南極と北極には陸地はなく氷もなかった。[..さらに詳しく見る..]
ジュリエット
天王星の第11衛星。天王星の衛星の中で6番目に内側を回る衛星。1986年にボイジャー2号の探査で発見された。[..さらに詳しく見る..]
順行
惑星が太陽の周りを公転しているため、太陽、地球、惑星の位置関係は毎日少しずつ変わっていく。
多くの場合、惑星は西から東へ向かって移動していく。このような運動を順行という。
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春分
二十四節気の一つ。太陽が黄経0度の位置に来た時。
春分点
黄道と天の赤道の交点のうち、太陽が南側から北側に横切る点を春分点という。
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準惑星
IAUの総会で、惑星の定義とともに決定した太陽系内の天体の分類の一つ。惑星とは認められないが、球形で太陽を公転している天体。冥王星、エリス、ケレスは準惑星に分類されている。太陽系外縁天体の発見が続けば、準惑星に分類される天体も増えていくと考えられている。[..さらに詳しく見る..]
衝
地球から見て、外惑星が太陽と正反対の位置に来たときの状態。衝のときの外惑星は真夜中に南中するので一晩中観測することができる。
小寒
二十四節気の一つ。太陽が黄経285度の位置に来た時。
じょうぎ座
現代の88星座の一つでラカイユが制定した17の星座の一つ。
「じょうぎ」とは製図用具の「定規」を意味する。面積は165平方度。
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じょうぎ座銀河団
じょうぎ座に中心を置く銀河団。エイベル番号はA3627。空間密度の高い銀河団の一つ。[..さらに詳しく見る..]
上弦
東側が欠けた半月(右側が明るい半月)。日没時に南天にある。月の満ち欠けは、新月→上弦→満月→下弦→新月の順番で起こる。
小暑
二十四節気の一つ。太陽が黄経105度の位置に来た時。
小雪
二十四節気の一つ。太陽が黄経240度の位置に来た時。
小マゼラン雲
銀河系の伴星雲。略称はSMC。数億個の恒星から成る矮小銀河で、太陽系からの距離は20万光年。[..さらに詳しく見る..]
小惑星
太陽を回る天体のうち、惑星よりも小さな天体を小惑星という。
現在まで30万個以上の小惑星が発見されている。
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小惑星センター
小惑星は30万個以上が確認されている。
このような膨大な数の小惑星のデータを個々の研究者がまとめて管理するのは難しい。
そこで、小惑星のデータを集中管理する機関とて小惑星センター誕生した。
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小惑星帯
小惑星が帯状に集中している領域を小惑星帯という。
太陽系にはメインベルトとカイパーベルトの二つの小惑星帯が存在する。
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食変光星
互いに回りあう恒星が、相手を隠すことによって、合計の明るさが変化する変光星を食変光星という。
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処暑
二十四節気の一つ。太陽が黄経150度の位置に来た時。
シリウス
太陽以外で、全天で最も明るい恒星。おおいぬ座のアルファ星。シリウスは連星で主星をシリウスA(主系列星)、伴星をシリウスB(白色矮星)と呼ぶ。シリウスBは白色矮星発見の第一号である。[..さらに詳しく見る..]
新月
太陽の近くにある月。太陽光の当たらない面を見ているので地球からは見えない。月の満ち欠けは、新月→上弦→満月→下弦→新月の順番で起こる。
新星
突如として、明るく輝きだす恒星。恒星の表面で起こる大規模な爆発現象によって増光する変光星の一種である。
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新生代
中生代の次に来る地質時代である。現代は新生代に含まれる。氷河時代があり、人類が誕生した。[..さらに詳しく見る..]
震度
地震(正しくは地震動)の揺れの大きさの尺度。これに対し震源の規模がマグニチュード。一回の地震でマグニチュードは一つだけだが震度は場所によって異なる。[..さらに詳しく見る..]
推進剤
ロケットエンジンは燃料のみでは使用できないため、酸化剤も必要である。燃料と酸化剤を合わせて推進剤という。[..さらに詳しく見る..]
水星
太陽系の第一惑星(最も内側を回る惑星)。常に太陽の近くから離れないので、日の出直前、または日没直後しか見ることができない。コペルニクスは生涯で一度も水星を見たことがないという逸話もある(真偽は不明)。水星の大きさは、地球の約3分の1程度。[..さらに詳しく見る..]
彗星
太陽に接近したときに、尾を生じる小型の天体を彗星という。
尾を引いた姿が箒(ほうき)に似ていることから、彗星をほうき星と呼ぶ場合がある。
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水星探査
水星を訪れた探査機はマリナー10号とメッセンジャーしかない。
2013年には、JAXAとESAが共同でベピ・コロンボを打ち上げる。
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水星のコア(核)
地球型惑星の内部はコア、マントル、地殻の3層で構成されている。
水星のコアは突出して大きく、体積のうち65%がコアである。
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水星の氷
水星の自転軸の傾斜角(0.01度)はわずかだ。
このため、極地は水平方向から太陽光が照射されるので、深いクレーターの底であれば永久に日陰となる。
水星は灼熱の惑星であるが、このような場所に、氷があると考えられている。
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水星の磁場
マリナー10号の観測で、水星が磁場を持つことが確認された。
水星の磁場の発生メカニズムは不明である。
次期探査機メッセンジャーの観測データに期待がかかっている。
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水星の地形
水星の地形は月に似ていることが確認されている。
マリナー10号は水星表面の45%程度しか観測できなかった。
次期探査機メッセンジャーの観測データに期待がかかっている。
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水星の密度
水星は、小サイズなのに密度は極めて大きい。
これは、水星の体積のうち65%がコアであることによる。
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スイフト・タットル彗星
公転周期133年の彗星。ペルセウス座流星群の母天体。1862年に発見された。1982年に回帰せず行方不明とされていたが1992年に回帰した。流星群の母天体として特定された初の彗星でもある。[..さらに詳しく見る..]
推力
ロケットを推進っせる力の大きさ。[..さらに詳しく見る..]
スイングバイ航法
探査機が惑星の間近を通過する際、重力の影響でその惑星に引き寄せられる。
一直線に飛んでいた探査機が惑星の方向へカーブするのだ。
惑星に接近する角度や速度、惑星表面からの高度を微調整すれば、その惑星に落下することなく重力圏から離脱できる。
このとき、惑星へ落ちそうになる勢いだけをもらい、その分だけ探査機を加速することができるのだ。
このような加速方法をスイングバイ航法という。
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スーパーアース
スーパーアースとは、岩石や金属を主要成分とし、地球質量の数倍程度のサイズの太陽系外惑星である。
巨大地球型惑星ともいう。
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スーパージュピター
太陽系外惑星のうち木星よりも大きい惑星。[..さらに詳しく見る..]
スカイラブ
NASAが打ち上げた宇宙ステーション。ソビエトのサリュート1号に続き、史上二番目の宇宙ステーション。アポロ計画の中止によって残されたサターンV型ロケットやアポロ宇宙船を、再利用し宇宙ステーションとして復活させた。ミッションは3回行われ、合計9名のクルーがスカイラブに通算171日と13時間滞在した。[..さらに詳しく見る..]
スターバースト
大量の恒星が同時期に誕生する現象をスターバーストという。銀河の衝突などで、大量の星間ガスが急激に密集するために起こると考えられている。
スターバースト銀河
スターバーストが活発に行われている銀河をスターバースト銀河という。
通常の銀河での恒星の形成とは比べ物にならない。
2つの銀河の衝突や近接でスターバースト銀河が誕生すると考えられている。
スターバースト銀河の例としてM82がある。
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ステュクス(冥王星の衛星)
冥王星の第5衛星。ハッブル宇宙望遠鏡によって発見された。他の冥王星の衛星の中で特に暗い。
スノーボールアース
原生代の初期と末期に起こった地球全体が氷に覆われた状態。スノーボールアースの状態は数千万年間続し、その間、地球は約3000mの氷床によって覆われていた。[..さらに詳しく見る..]
すばる望遠鏡
マウナ・ケア山山頂(ハワイ島)にある国立天文台の大型望遠鏡。可視光線と赤外線での観測に対応する。有効口径 8.2 メートル。焦点距離16.4メートル。1999年から運用されている。望遠鏡本体の重量は555トン。「すばる」はM45(プレアデス星団)の通称。
スピカ
おとめ座のα星。「穂先」「尖ったもの」の意味がある。食変光星でもある。
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スピカの食
スピカが月に隠される現象。アンタレス、アルデバラン、スピカ、レグルスは月の運行ルートに近いため、時々月に隠される。
スピッツァー(赤外線宇宙望遠鏡)
スピッツァーはNASAが打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡である。
2003年8月25日の打ち上げ以来、10年以上の運用が続いている。
ハッブル宇宙望遠鏡、コンプトンガンマ線観測衛星、X線観測衛星チャンドラととともグレートオブザバトリー構成する。
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スプートニク1号
ソビエト連邦が打ち上げた世界初の人工衛星。1957年10月4日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、1958年1月4日に大気圏に突入し消滅した。
スプートニク・ショック
ソビエトが世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げたことで、米国を包んだ大きな衝撃と危機感。スプートニクの成功は、単にソビエトに先を越されただけの話ではなく、国土の安全も脅かされる事態を意味していた。これに対応するため、翌年NASAが発足した。[..さらに詳しく見る..]
スペースX
スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社は、2002年に設立された衛星打ち上げビジネスのベンチャー企業だ。
ITベンチャーで成功したイーロン・マスク氏が、創業社長を務めている。
通称は「スペースX」である。
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スペースウェザー
磁気嵐が発生すると、人工衛星に搭載された電子機器を損傷させたり、無線通信に障害を発生させたりといった悪影響を及ぼす。
また船外活動を行う宇宙飛行士にも危険が大きい。
フレアを観測し、CME(コロナ質量放出)の地球到達や磁気嵐の発生を予報する必要がある。
このような活動をスペースウェザー(または宇宙天気予報)という。
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スペースシャトル
1981年から30年に渡って運用されたスペースシャトルは、2011年で退役した。機体を再使用することで低コストを狙ったが、メンテナンスの費用が予想外に膨らみ運用中止になった。[..さらに詳しく見る..]
スペースデブリ
地球の周囲に散らばっている廃棄された人工衛星やロケットの破片。ロケットを打ち上げるたびに、スペースデブリが発生する。[..さらに詳しく見る..]
スペクトル型
太陽光がプリズムを通過すると、光が波長ごとに分解され虹のパターン(スペクトル)が出現する。
太陽以外の恒星の光もプリズム(正確には分光器)によってスペクトルを得ることができる。
ここで、スペクトルによって恒星を分類しようという発想が生まれる。
これをスペクトル型(spectral type)分類という。
温度、色、スペクトルは相互に関連しているので、スペクトルを調べることによって、恒星の温度、色を知ることができる。[..さらに詳しく見る..]
スベトラーナ・サビツカヤ
1984年7月25日に女性初の宇宙遊泳(船外活動)を行った宇宙飛行士。サリュート7号滞在中に3時間以上に渡って船外活動を実施した。[..さらに詳しく見る..]
星雲・星団のカタログ
宇宙に散らばった無数の星雲・星団をリストにして整理したもの。メシエカタログやNGCが有名。[..さらに詳しく見る..]
西矩
外惑星が太陽と直角方向に位置した状態が矩である。太陽が南中したとき外惑星が真西にあれば西矩、真東にあれば東矩となる。[..さらに詳しく見る..]
星座
星を互いに線で結び、人物や動物、道具に見立てたものを星座という。
各星座の境界線は、すべて赤経・赤緯の線(水平線と垂直線)である。
現在、88の星座が国際天文学連合[IAU]によって定められている。
つまり、星座とは「全天を赤経・赤緯の線で88の区画に分割した領域」ということも出来る。
[..さらに詳しく見る..]
静止限界
カー・ブラックホールの周囲の時空の移動に対抗できなくなる限界。[..さらに詳しく見る..]
星震
恒星は震動している。
これを星震という。
[..さらに詳しく見る..]
成層圏
対流圏のすぐ上にある領域を成層圏という。
オゾン層は成層圏に含まれる。
[..さらに詳しく見る..]
星団
限定された範囲に互いに重力で集まっている恒星の集団を星団という。
星団には、散開星団と球状星団の2種類があるが、この二つは成り立ちや性質は完全に異なる。
[..さらに詳しく見る..]
セイファート銀河
極めて明るい中心核を持つ活動銀河の一種をセイファート銀河という。
渦巻または不規則タイプの銀河である。
セイファート銀河という名称は、研究者カール・セイファートに由来する。
[..さらに詳しく見る..]
西方最大離角
内惑星が太陽から最も離れた状態が最大離角である。太陽が南中したとき、内惑星が西側にあれば西方最大離角、東側にあれば東方最大離角である。[..さらに詳しく見る..]
清明
二十四節気の一つ。太陽が黄経15度の位置に来た時。
赤外線宇宙望遠鏡
宇宙から来る赤外線を大気圏外で観測する探査機を赤外線宇宙望遠鏡という。
赤外線天文衛星と呼ぶ場合もある。
日本初の赤外線宇宙望遠鏡は「あかり」。
[..さらに詳しく見る..]
赤外線天文学
宇宙から来る赤外線を観測する天文学
[..さらに詳しく見る..]
赤色巨星
赤く低温の巨大な恒星を赤色巨星という。
ヘリウムの中心核の周りで水素核反応が起こっているため、膨張するのである。
[..さらに詳しく見る..]
赤色矮星
赤色矮星とは、主系列星の中で、特に赤く暗い恒星である。
M型、またはK型のスペクトル型のため、HR図上では、主系列星のラインで最も右下になる。
赤色矮星は非常に小さく、低質量である。
質量は太陽の1/3縲恃シ分程度である。
[..さらに詳しく見る..]
赤道座標
地球上の位置を示すために、経度と緯度が設定されている。
同様に天球上の位置を示すために、天球上にも経度と緯度が設定されている。
これらを赤経、赤緯という。
赤経、赤緯を使用した座標体系を赤道座標という。
[..さらに詳しく見る..]
絶対等級
星を仮に32.6光年の距離に持ってきたときにの明るさを絶対等級という。
どの星も平等に等距離(32.6光年)にあるとして、明るさを比較しようという発想である。
[..さらに詳しく見る..]
セファイド変光星
変光周期と絶対等級の間に明確な関係がある変光星をセファイド型変光星という。
長周期セファイド、こと座RR型、たて座δ型がある。
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先カンブリア代
地球が誕生してから、カンブリア時代に入る直前までの期間。先カンブリア時代は化石がほとんど見つかっていない。これに対し、化石が顕著となるカンブリア時代以後を顕生代と呼ぶ。[..さらに詳しく見る..]
全磁力
地磁気の大きさを全磁力。伏角と偏角と全磁力を地磁気の3要素という。[..さらに詳しく見る..]
霜降
二十四節気の一つ。太陽が黄経210度の位置に来た時。
走時曲線
震央距離と地震波の到達時間の関係を示したグラフ。[..さらに詳しく見る..]
相対性理論
アインシュタインがまとめ上げた時間、空間、質量の関係についての理論。 一般相対性理論と特殊相対性理論に分けられる。[..さらに詳しく見る..]
ソユーズ(宇宙船)
ロシアがソビエト時代から使用している宇宙船。サリュート、ミールとの往復に使われてた歴史があり、現在でも国際宇宙ステーションへの連絡で使用されている。最大で3名までの搭乗が可能。[..さらに詳しく見る..]
ソユーズ(ロケット)
ソビエトが開発した打ち上げ用ロケット。1963の打ち上げ以来、改良が重ねられ様々な派生形が生まれている。国際宇宙ステーションへの補給へ向かうプログレスの打ち上げに使用されている。[..さらに詳しく見る..]
ソンブレロ星雲
おとめ座の渦巻き銀河。M104。NGC4594。形が横から見たソンブレロ(メキシコのつばの広い帽子)に似ている。巨大なバルジを持つ。[..さらに詳しく見る..]
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